【外構をやっていない家】6つの理由とデメリットを解説|最低限すべき工事も
建物は立派なのに「外構をやっていない家」を、街中で見かけることがありますよね。
・なぜ外構をやらないのか
・外構をやらなくても問題ないのか
このように疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、外構をやらない理由とデメリット・リスクを解説します。
最低限すべきエクステリア工事や、外構工事のベストタイミングについてもお伝えしますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
コラムのポイント
・「外構をやっていない家」は、費用や時間が確保できないケースや、外構の打合せ中や工事待ちなどの理由が多いです。
・外構をやらないとデザイン性・安全性・プライバシー性・防犯性・メンテナンス性など、多くの面でデメリットやリスクがあります。
・ご自身にとってベストな外構工事のタイミングを見極め、早めにエクステリアの計画を立てることが大切です。
Contents
「外構をやっていない家」がある6つの理由
外構をやっていない家を見ると、なぜ工事しないのだろうと疑問に思う方もいますよね。
エクステリア工事を一切していない家について、考えられる理由をご紹介します。
①外構工事にかける費用がないから
建物にお金をかけすぎてしまい、外構工事の費用を確保できないという理由です。
新築時に外構計画を立てていないと、建物だけで予算がいっぱいになってしまい、エクステリアの工事費用が確保できません。
早めの段階で外構計画を立て始め、外構費用の予算取りをすることが大切です。
②入居後にやろうと考えて時間が経ってしまったから
入居後に外構計画を立て始めようと考えていたものの、中々スタートできずにそのままになっている事例です。
建物の打合せ中は外構を考える時間がなく、引き渡し後は引越しなどでバタバタとしていると、入居後にゆっくりやろうと考える方も少なくありません。
しかし、入居後は片付けなどで時間が取られ、外構は後回しになってしまうケースも多いです。
③新築したばかりで外構工事を計画中だから
新築したばかりで外構を計画中のため、工事できていないという理由です。
建物完成直前などに外構計画を立て始めた場合、引き渡し後でも外構の打合せが終わっていないケースがあります。
また、使い勝手を体感しながら外構計画を立てたいなどの理由で、あえて入居後に外構計画を立てる方も少なくありません。
④工事がスタートするのを待っているから
外構工事の打合せが終わっているけれど、業者側の都合で着工するのを待っているケースも想定できます。
人気の外構業者は、着工まで数ヵ月待つこともあるため、入居後すぐに工事に入れるとは限りません。
また、天候不順などが理由で工事が中々始められないこともあります。
⑤隣家が建つのを待っているから
隣家が建つのを待っていて外構をしていないケースもあります。
隣家が建ってから外構計画を立てると、次のようなメリットがあるからです。
・隣家の配置などを加味して外構計画を立てられるから
・塀などを立てるときに費用を折半できるケースがあるから
隣家の玄関や窓、庭の位置などを確認できれば、目隠しフェンスなどの位置を決めやすいです。
日当たりを考慮して、家庭菜園や花壇の位置などをレイアウトできます。
また、隣家と外構のタイミングを合わせれば、費用を折半して境界線上に塀を立てることも可能です。
折半することで外構の費用を抑えることができますし、若干ですが敷地を広く使うことができます。
塀以外の外構を先に進めることもできますが、まとめて工事した方がお得なため、隣家が完成するまで待っているケースもあります。
⑥特に外構工事をしなくても不便に感じていないから
外構をやっていないまま暮らし始めたけれど、特に不便を感じていないため、そのままにしているという理由です。
元々敷地がぬかるみにくくなっていたり、ブロックフェンス付きだったりすると、外構工事をしなくても問題なく生活できるケースもあります。
暮らしにくさを感じない敷地の場合、今後も外構工事をしないままにしている可能性が高いです。
「外構をやっていない家」のデメリットとリスク
外構をやっていない家のデメリットとリスクをご紹介します。
①外観デザインを高めにくい
外構をやっていない家は、外観のデザイン性を高めにくいです。
どんなにおしゃれな建物でも、雑草が生えっぱなしで手入れされていない庭では、魅力は半減してしまいます。
建物と統一感のある外構で仕上げれば、より見栄えする外観にすることが可能です。
②泥がぬかるんで建物や車が汚れる
外構をやっていない家は、敷地内は泥のままになっているケースも多いです。
すると、雨の日は建物や車に泥が跳ねますし、ぬかるんでいると靴などに汚れがつきます。
コンクリートや砂利などで敷地を整備すれば、ぬかるみや泥跳ねのリスクを大幅に軽減できます。
③歩きにくい
大きな石が埋まったごつごつとした地面のままでは、歩きにくい点もデメリットです。
地面がごつごつしていると、身体に負担が掛かりやすいですし、石につまづくリスクもあって危険です。
アプローチだけでも整備することで、安全性を高めることができます。
④駐車しにくい
外構をやっていない家では、駐車もしにくいです。
泥の状態では雨の日にぬかるんでタイヤがハマってしまったり、石が飛び出している地面だとタイヤを傷めたりする可能性があります。
また、複数台の車を持っているご家庭では、駐車位置が明確になっていないことに不便さを感じるかもしれません。
⑤雑草が生えてお手入れが大変
地面が土や砂の状態のままでは、雑草がたくさん生えてしまいます。
雑草対策をしていないと、何度抜いても雑草が出てくるので、お手入れが大変です。
冬場は気にならなくても、雑草が生えてくる春・夏頃になって「もっと早く外構をやっておけばよかった」と後悔する方もいます。
⑥害虫の発生リスクが高まる
雑草が生えっぱなしになっている庭や水はけが悪い敷地は、害虫の発生リスクが高いです。
虫は日当たりや風通しが悪く、湿気があるところを好みます。
外構によって雑草対策や土壌を改善することで、害虫の発生を抑えることが可能です。
⑦プライバシー性・防犯性が下がる
外構をやっていない家は、次のような理由からプライバシー性や防犯性の低下にもつながります。
・塀やフェンスがないため敷地内や建物が丸見えだから
・手入れされていない庭は空き巣などに狙われやすいから
・脚立などが出しっぱなしだと侵入の足場にされるから
目隠しフェンスなどを採用することで、道路や隣地からの目線を遮り、プライバシーを確保した住まいにできます。
また、整備された庭なら「防犯意識が高い家」と不審者に認識させることが可能です。
⑧近隣住民とのトラブルにつながることがある
外構をやっていない家は、近隣住民とのトラブルにつながることもあるため注意が必要です。
具体的な内容を紹介します。
・土留めがないため隣家に土が流れてしまう
・お子さまが遊んでいる際にボールなどが隣家に入りやすい
土留めや塀などがないと、隣家にお住まいの物が越境しやすいです。
他にも様々なトラブルにつながる可能性があるため、適切な外構工事で対策しましょう。
最低限すべき外構工事の内容
生活する上で不便さを感じない「最低限すべき外構」についてご紹介します。
駐車場
車を所有している方は、駐車場をつくりましょう。
カーポートやガレージは採用しなくても、地盤面を整備することで駐車しやすくなります。
コンクリート敷きなら、駐車や乗り降りもしやすく、車に負荷もかかりにくいです。
▷関連コラム:おしゃれな駐車場の外構事例|デザイン・使い勝手を両立した駐車スペースのつくり方
アプローチ
道路や駐車場から玄関までをつなぐ「アプローチ」も外構に取り入れてください。
アプローチを舗装することで、歩きやすくなり靴や服に汚れが付くことを防ぐことができます。
コンクリート・敷石・枕木など様々な素材があるため、建物や外構のテイストに合ったものを選びましょう。
▷関連コラム:【外構】おしゃれで使い勝手がよい玄関アプローチのつくり方|和モダン・シンプルモダンなど施工例も紹介
門柱(ポスト・インターホン)
生活の不便さを解消するためには、門柱の採用もおすすめです。
門柱やポストを設置することで、郵便物の誤配送や不達を防ぐことができます。
建物にインターホンが施工してある場合は、ポスト単体を施工しましょう。
▷関連コラム:門柱とはなにか|必要性やメリット・デメリット、おしゃれにする方法も解説
塀・フェンス
隣家との境界を明確にするために、塀やフェンスの施工もしておきましょう。
隣家に物や植物が越境することも防止することが可能です。
目隠しフェンスを採用すれば、プライバシーの確保にも役立ちます。
▷関連コラム:目隠しフェンスで後悔した事例と対策10選|感じ悪いと苦情が出る理由とは
雑草対策
庭のお手入れを楽にしたいなら、雑草対策は必要不可欠な外構工事です。
地面をコンクリートや石張りで仕上げたり、防草シートの上に砕石や人工芝を敷いたりするなどの方法があります。
外構工事をせずに除草剤を撒いて対策することもできますが、毎回の作業が手間ですし、お子さまやペットにも悪影響になる可能性もあるため慎重に検討しましょう。
▷関連コラム:雑草対策10選|メリット・デメリットや失敗を防ぐポイントをチェック
新築の外構工事のベストタイミングはいつなのか
「外構をやっていない家」にならないために、新築の外構工事はいつやるべきなのかを検討しておくことが大切です。
外構工事のタイミングは、基本的に次の3つのタイミングに分かれます。
・引き渡し前
・引き渡し後から入居前まで
・入居後に住みながら
それぞれのメリット・デメリットを確認しましょう。
引き渡し前
建物工事の完成後に外構工事もして、すべての工事が完了してから引き渡しを受ける流れです。
メリットは、外構工事も引渡しまでに完成しているため、引っ越しの際などにも荷物運びや駐車がしやすい点などが挙げられます。
引き渡し時に外構まできれいになっていれば、記念写真を撮る際にも見栄えが良いです。
デメリットは、保証などの関係で依頼先が住宅会社の外構部門に限られるため、外構業者を選べない点が挙げられます。
また、早い段階から外構の打合せをスタートする必要があるため、負担に感じる方もいるかもしれません。
引き渡し後から入居前まで
引き渡し後から入居前までのわずかな期間に外構工事をします。
外構業者を自由に選ぶことができ、外構まで完了した状態で入居できる点がメリットです。
デメリットは、建物の打合せ中に外構工事の依頼先を見つけないといけないため、スケジュールがタイトになる点が挙げられます。
天候不順によって外構工事の工期が伸び、入居のタイミングがずれる可能性があるため、ゆとりを持ったスケジュール組みが大切です。
入居後に住みながら
入居後に住みながら外構工事をする方法もあります。
期限がないため、ご自身のタイミングでゆっくりと業者探しや打合せを進められる点がメリットです。
実際に敷地の使い勝手や周囲からの目線などを体感しながら、外構の内容を決めることもできます。
ただし、外構をやっていない期間ができる点には注意しなければなりません。
デメリットやリスクの見出しでご紹介したような、様々な暮らしにくさを感じるかもしれません。
住みながら外構工事をする場合でも、なるべく早く打合せを進めることをおすすめします。
▷関連コラム:外構工事を住みながらするメリット・デメリット|引き渡し後に施工する注意点も
「外構工事をしたいけどできていない‥」とならないために
入居後に外構をやっていない家は、デザイン面だけでなく暮らしやすさや安全性にも悪影響を与えることがあります。
「外構工事の必要性を感じていない」という理由以外で外構をやっていないなら、早めに計画を進めましょう。
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