外構工事を住みながらするメリット・デメリット|引き渡し後に施工する注意点も
家づくりをしていると「外構工事っていつやるべきなのだろう」と疑問に思う方もいますよね。
基本的に外構工事は、建物完成後の引き渡し前にやるか、引き渡し後に住みながらするかの2パターンです。
そこで今回は、外構工事を住みながらするメリット・デメリットを詳しくご紹介します。
引き渡し前に外構を完了させるメリット・デメリットや、引き渡し後に施工する注意点も解説しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
コラムのポイント
・住宅の引き渡し後に住みながら外構工事をすることは可能です。
・外構工事を引き渡し後にすると、依頼先の選択肢が広がったりゆっくりと打合せできたりするなどのメリットがあります。
・住みながら外構工事をするデメリットもあるため、ご紹介する内容を参考にしながらご自身にとってベストなタイミングを考えてみましょう。
Contents
住みながらでも外構工事はできるのか
結論からお伝えすると、住みながらでも外構工事はできます。
自宅で生活しながら外構リフォームはできるため、同様に新築住宅に引っ越してから外構工事を進めることも可能です。
建物内の工事の場合は、家財の盗難トラブルなどもあるため基本的に在宅すべきですが、外構工事なら外出していても基本的に問題ありません。
住宅の引渡し後に外構工事を進めるメリットは多いですが、もちろんデメリットもあります。
ご自身にとってどのタイミングで外構工事を始めるのがベストなのか考えてみましょう。
外構工事を引き渡し後にするメリット
外構工事を引き渡し後にするメリットをご紹介します。
①入居のタイミングを早められる
外構工事を入居後にすれば、新築の住まいに早く引っ越すことができます。
家賃を支払う回数を短縮できるため金銭面でもお得ですし、何よりもお気に入りのマイホームでの暮らしを早く始められることにメリットを感じる方も多いはずです。
入学や転職、アパートの更新などで入居のタイミングを急いでいる方は、まずは引越しをして落ち着いてから外構工事を進めることをおすすめします。
②実際に暮らしてみて使い勝手を確認できる
マイホームに暮らす期間を設けることで、実際に使い勝手を確認してから外構計画を立てることができます。
例えば、意外と隣家と顔を合わせるタイミングが多いことがわかれば、境界に目隠しフェンスをつけられますよね。
このように実際の暮らしを体感すると、外構に対するリアルな要望が出てくるケースも多いです。
③外構の打合せに時間をかけられる
外構工事は引き渡し後と割り切ってしまえば、ゆっくりと打合せできる点もメリットです。
引き渡し前に外構工事を始めようとすると、早い段階で外構の打合せをする必要があり、急いで内容を決めなければならないケースもあります。
外構の期日を決めないことで、自分達が納得するまでじっくり打合せを進めることが可能です。
④家を建ててくれた住宅会社以外に工事を依頼できる
一般的に、外構工事を引き渡し前に完了させる場合、家を建ててくれた住宅会社に依頼します。
なぜなら、他の外構業者が現場に入った場合、建物の外回りなどにトラブルがあったときに、責任の所在がはっきりしないからです。
例えば、入居後に配管から水漏れがあった場合、住宅会社の施工ミスなのか外構業者が工事中に起こしたミスなのか判断できませんよね。
外構工事を引き渡し後にするなら、建ててくれた住宅会社に限らず、幅広い選択肢の中から依頼先を選ぶことができます。
⑤自分達のタイミングで工事を進めやすい
外構工事を引き渡し後にすれば、自分達のタイミングで工事を進めやすいというメリットもあります。
例えば、仕事が落ち着いたタイミングで打合せを進めたり、梅雨時期を避けて工事に入ってもらったりすることが可能です。
引き渡し前に外構を完成させる場合、建物の竣工のタイミングに合わせて工事に入るため、自分達で工期を選ぶことは基本的にできません。
外構工事を引き渡し後にするデメリット
外構工事を引き渡し後にするデメリットをご紹介します。
①敷地の状況によっては雨や雪で地面がぬかるむ
敷地が土の状態のままになっていると、雨や雪で地面がぬかるむ可能性があります。
地面がぬかるむと、靴が汚れたり愛車が動かなくなったりする可能性があるため注意が必要です。
また、転倒リスクも高まりますので、砕石などを敷くなどの対策をすることをおすすめします。
②工事音や職人さんの目線などが気になりやすい
入居中に外構工事に入ってもらうと、工事音や職人さんの目線などが気になりやすいです。
音が大きくてお子さまがお昼寝できなかったり、家にいてもくつろぎにくかったりするケースもあります。
コンクリートの打設日など、大きな音がするタイミングをあらかじめ確認しておくことが望ましいです。
③普段通りの生活が送れず不便に感じることがある
引き渡し後に外構工事をすると、普段通りの生活が送れず不便に感じることがあります。
例えば、夜勤なので朝~昼は寝ているという方でも、工事の音がうるさいと中々眠れないかもしれません。
また、工事の関係で勝手口からの出入りが難しく、ゴミ出しの動線が悪くなって不便になる可能性もあります。
普段通りの暮らしができないとストレスが溜まる原因にもなるため、外構工事のタイミングは慎重に検討しましょう。
④駐車できない期間があるケースも
外構の工事内容や敷地の広さによっては、愛車を自宅に駐車しておけない期間が生じます。
敷地内に車を停められない場合は、近くの駐車場を借りなければなりません。
特にコンクリート敷きで駐車場を仕上げる場合などは、施工から養生まで含めて1~2週間程度は駐車できないこともあります。
工事の工程ごとに車の駐車位置を変えることで、ずっと敷地内に停めておけるケースもありますので、あらかじめ確認しておきましょう。
⑤タイミングによっては外構費用を住宅ローンに組み込めない
基本的に、引き渡されてしばらく経ってから外構工事をする場合は、費用を住宅ローンに組み込めません。
なぜなら、住宅ローンは建物の引渡し時に実行されるケースが一般的なため、その後の工事に対しては融資できないからです。
ただし、次の条件をすべて満たせば、外構費用を先行して融資してくれるケースもあります。
・住宅ローンの申し込み時に外構の見積書を金融機関に提出できる
・入居後すぐに外構工事に入る予定がある
外構費用も住宅ローンに含めたいという方は、引き渡し後に工事をする場合でも、早めに打合せを進めておくことがポイントです。
⑥外構工事が先延ばしになりやすい
外構工事を引き渡し後にやろうと思っていても、決められた期限がないと先延ばしになってしまうというケースも少なくありません。
引き渡し後は、引越しや家の片付けなどに忙しく、中々外構まで手が回らないという方も多いです。
外構は貯蓄ができてからなどと考えている場合は、具体的な貯金額や期限をしっかりと決めておくことをおすすめします。
「引き渡し前」に外構工事をするメリット・デメリット
引渡し前に外構工事を完了させるメリット・デメリットをご紹介します。
メリット
外構を引渡し前に工事するメリットをご紹介します。
・すべての工事が完了した状態で入居できる
・住宅会社に建物から外構まで一貫してお任せできる
・外構業者を探す手間が不要
・引き渡し時の見栄えが良い
・外構費用を住宅ローンに含めることができる
外構工事まで完了した状態で入居できるため、引越した日からおしゃれで暮らしやすい住まいで新生活をスタートできます。
入居後に、外構の工事音や駐車スペースに悩まされることもありません。
また、家づくりをお任せしてきた住宅会社に外構も依頼することで、打合せがスムーズに進みやすい点も引渡し前に工事するメリットです。
デメリット
引渡し前に外構工事をするデメリットをご紹介します。
・住宅会社の実績によって外構の仕上がりに差が付く
・中間マージンが入って割高になるケースがある
・建物完成までに決めることが多いため打合せが大変
・外構工事時の天候によっては引き渡しが大幅に遅れる可能性がある
引渡し前に外構工事をする場合、依頼先は家づくりをお願いした住宅会社になることが一般的です。
住宅会社は外構の専門業者ではないため、実績や知識が少ない担当者が打合せをするケースも少なくありません。
打合せは住宅会社のスタッフが行い、図面作成や細かな設計・施工は別の外構業者に丸投げすることもあります。
その場合、中間マージンが発生するため、外構業者に直接依頼する場合と比べて費用が割高になりやすいので注意が必要です。
他にも、打合せがタイトで忙しくなったり、天候によって引き渡し時期が左右される点がデメリットとして挙げられます。
住みながら外構工事をする際の注意点
住みながら外構工事を進める際の注意点をご紹介します。
①引き渡し後の工事でも打合せは早めに進める
引き渡し後に外構工事をする予定でも、打合せは早めに進めることをおすすめします。
建物の配置決めの段階で、詳しい敷地の使い方などを考えておくと、使いやすい駐車スペースや庭をつくりやすいです。
早めに外構の打合せが完了していれば、費用を住宅ローンに含むことも可能ですし、入居後すぐに工事に入ってもらうこともできます。
②外構工事の期間を把握して近隣に知らせておく
引き渡し後に外構工事をする場合は、工期を把握して近隣に知らせておきましょう。
建物工事が終わったのに、予告なく大きな車両が入ってきたり工事音がしたりすると、近隣の方に迷惑をかけてしまう可能性があります。
外構業者によっては、担当者が事前に挨拶回りをしてくれるケースもありますので、対応を確認してみてくださいね。
③駐車できなかったり玄関から出入りできないタイミングがあるか確認する
外構工事中は、敷地内に駐車できないケースや玄関から出入りできないタイミングが生じることもあります。
事前に知っておくことで対策を考えることができますので、必ず確認しておきましょう。
玄関が使えない時間帯は外出したり、駐車できないのであれば駐車場を借りるなどの対応をおすすめします。
⑤外構工事前でもポスト・表札は用意しておく
引き渡し後に外構工事をする場合でも、ポストや表札などは用意しておくことをおすすめします。
なぜなら、ポストや表札がないと郵便物が正確に届かない可能性があるからです。
簡易的なポストに名前を書いて玄関先に置いておけば大丈夫ですので、外構工事をするまでの間は取り入れてみてくださいね。
最低限必要な外構については、こちらのコラムで詳しくご紹介しておりますので参考にしてみてくださいね。
▷関連コラム:シンプルな外構が魅力的!おしゃれな施工例6選|最低限必要なエクステリア工事もご紹介
まとめ
引き渡し後に外構工事をすることは可能ですが、様々なメリット・デメリットがあります。
ご自身にとって外構は引き渡しの前後どちらにやる方がいいのか検討してみてくださいね。
住んでから外構工事を進めるなら、外構専門業者へ依頼もできますので、実績が豊富でデザイン力・施工力が高い会社を選びましょう。
つくばガーデンは、お庭の専門店として培った技術とノウハウを活かした外構・エクステリアをご提案する、エクステリアの専門業者です。
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