土間コンクリートで外構デザインをおしゃれに|11のコツを施工事例で解説
土間コンクリートは外構で使われる定番アイテムです。
しかし、コンクリート敷きの仕上がりはシンプルなため、おしゃれな外構デザインにするのは難しいのではと考える方もいるかもしれません。
そこで今回は、土間コンクリートの外構をおしゃれにするコツを施工事例を使ってご紹介します。
土間コンクリートの基礎知識や疑問点なども解説しますので、採用を検討している方はぜひ参考にしてみてくださいね。
コラムのポイント
・土間コンクリートは駐車場やアプローチに使われることが多い素材です。
・石やタイルなどの組み合わせ、表面の仕上げ方などにこだわることで、コンクリートの外構をおしゃれに仕上げることができます。
・実際の施工事例をもとに、コンクリートを使った外構のデザイン性を高めるコツを押さえましょう。
土間コンクリートとは
土間コンクリートとは、地面に直接コンクリートを流し入れ、表面を様々な方法で仕上げて固めたものを指します。
外構でもコンクリートは多く採用されており、デザイン性や耐久性を求められる箇所に施工することが多いです。
メリット
土間コンクリートには、次のようなメリットがあります。
・スタイリッシュなデザインに仕上がる
・雑草対策になる
・泥ハネを防げる
・駐車しやすくなる
・耐久性が高い
・メンテナンスフリー
・好みの広さや形状を選べる
土間コンクリートを敷くことでデザイン性が高まるだけでなく、雑草対策にもなります。
砂利と異なり凹凸がないため、駐車や掃除もしやすい点がメリットです。
枠に合わせてコンクリートを打設するので、施工範囲や形状にこだわってオリジナリティあふれる外構デザインをつくることができます。
デメリット
土間コンクリートのデメリットを確認しましょう。
・砂利仕上げと比べて費用がかかる
・クラック(ひび割れ)が入る
・気軽に土の状態に戻すことができない
・日の照り返しが気になるケースも
土間コンクリートは、砂利と比べて初期費用が高いため、広範囲に施工する場合は注意が必要です。
クラックが入ることも多いため、施工時に伸縮目地を入れるなどの対策をおすすめします。
後々、コンクリートの部分を土や砂利に変更したい場合、解体する手間と費用がかかる点もデメリットです。
広範囲に施工すると照り返しが気になるケースもあるため、土間コンクリートを打設する箇所は慎重に検討しましょう。
土間コンクリートの種類
土間コンクリートの様々な仕上げ方法をチェックしてみましょう。
仕上げ方法 | 参考画像 | 特徴 |
---|---|---|
金ゴテ仕上げ |
・金ゴテを使って、コンクリートの表面をツルツルに仕上げる方法 |
|
刷毛引き仕上げ |
・刷毛を使ってコンクリートの表面に細い線をつけるように仕上げる方法 |
|
洗い出し仕上げ |
・コンクリートが完全に固まる前に表面を洗い流し、化粧砂利を見せる仕上げ方法 |
|
スタンプコンクリート |
・コンクリートが固まる前に専用の方を押し付けて仕上げる方法 |
|
カラーコンクリート |
・コンクリートに専用の顔料を混ぜてから打設する方法 |
お好みのデザインや採用する空間に合った仕上げ方法を選んでみてくださいね。
【事例あり】コンクリートで外構をおしゃれにする11のコツ
施工事例をもとに、コンクリートで外構をおしゃれにするコツをご紹介します。
①曲線や円などコンクリートを流す形にこだわる
コンクリートは形状や施工範囲を工夫してデザイン性を高めることができます。
上の画像は、手前にコンクリートで円形のアイキャッチポイントをつくり、玄関までは曲線のアプローチをデザインした事例です。
円形や曲線は、柔らかで可愛らしい印象を与えることができます。
こちらは、形の異なる四角形のコンクリートを組み合わせた事例です。
空間全体にコンクリート流すと単調なデザインになりますが、目地で囲いをつくって形状に変化を付けることで、デザイン性を高めることができます。
スタイリッシュやモダンなデザインにするときは、四角形などのシャープな形状がおすすめです。
②目地をアクセントにしておしゃれに
コンクリート同士をつなぐ役割を果たす「目地」のデザインにこだわることも、おしゃれな外構のポイントです。
上の画像は、目地にレンガを採用した事例です。
レンガは比較的サイズが大きいため、目地を目立たせたいときにおすすめします。
こちらは、ピンコロ石で目地を仕上げた事例です。
正方形に近いピンコロ石は、様々な形状のコンクリート仕上げにも対応しやすいです。
コンクリートや自然石の色と合わせ、シックな色合いのピンコロ石を選びました。
植物を植えて草目地をつくることもできます。
草目地なナチュラルな外構デザインなどと相性がよく、コンクリートのクールな印象に柔らかさをプラスできます。
外構全体のデザインテイストに合わせて、目地の種類を選んでみてくださいね。
③洗い出しなど仕上げ方に変化をつける
コンクリートの仕上げ方を複数組み合わせることで、オリジナリティがあるおしゃれな外構をつくることができます。
こちらは目地で囲われた空間ごとに、金ゴテ仕上げ・洗い出し仕上げと自然石乱張りの3種類を組み合わせました。
同じコンクリートでも、洗い出し仕上げは色や質感に変化を付けることができます。
こちらは、シンプルな駐車場に洗い出し仕上げでアクセントをつけた事例です。
洗い出し仕上げの太いラインをアクセントに入れることで、シンプルな駐車スペースがおしゃれな空間に変化しました。
砂利が見える洗い出し仕上げは、金ゴテや刷毛仕上げと比べて、植栽や芝との馴染みが良い点もポイントです。
また、採用する化粧砂利の種類や色によって、洗い出し仕上げの印象を変えることができます。
こちらの事例では、外構全体のカラーリングに合わせてオレンジやブラウン系の化粧砂利を採用しています。
外構のテイストに合わせて、洗い出し仕上げのコンクリートを上手に取り入れてみてくださいね。
④自然石とコンクリートを組み合わせる
コンクリートは自然石との相性が良い素材です。
シンプルな金ゴテや刷毛仕上げのコンクリートなら、自然石の美しさが際立ちます。
⑤レンガとコンクリートを組み合わせる
コンクリートは、レンガと組み合わせてもおしゃれに仕上がります。
目地以外にも、上の画像のようにステップの枠組みとしてレンガを取り入れる方法もおすすめです。
濃い色味のレンガを広範囲に使いにくいと感じたときは、ベースをコンクリートにしてアクセントにレンガを取り入れてみましょう。
⑥タイルとコンクリートを組み合わせる
スタイリッシュでクールな印象のコンクリートは、同じ雰囲気のタイルとの相性もぴったりです。。
タイルは四角形なので、コンクリートも直線的なデザインで施工するとかっこよく仕上がります。
⑦コンクリートの壁をつくる
コンクリートは地面に施工するだけでなく、壁として外構に取り入れることもできます。
ブロック塀でつくる造作壁よりも耐久性が高く、コンクリート打ちっぱなしのかっこいいデザインも魅力的です。
スタイリッシュな外観と組み合わせたり、ナチュラルな外構との対比を楽しんだりしたいときに、コンクリートの壁を検討してみてくださいね。
⑧芝や植栽などでコンクリートの外構に彩りを加える
コンクリートはシンプルなデザインが魅力的ですが、冷たい印象を与えてしまうケースもあります。
その様なときは、芝や植栽と組み合わせて温かみをプラスする方法がおすすめです。
色鮮やか植物を取り入れることで、コンクリートなクールなイメージが和らぎます。
建物と外構デザイン全体のバランスを考えて、コンクリートや植栽の範囲を検討しましょう。
⑨照明で照らして温かみのある雰囲気に
外構のライティング計画にこだわれば、夜間もおしゃれなコンクリートの外構を楽しむことができます。
一般的に、外構のライティングは植栽や外観などを下から照らすケースが多いです。
しかし、コンクリートのデザイン性を強調させたいなら、あえて上から地面へ向けて照明を施工することをおすすめします。
コンクリートの美しいデザイン性が際立つのはもちろんのこと、足元が明るく照らされるため安全性が高まる点もメリットです。
▷関連コラム:外構をおしゃれにライトアップする5つのコツ|美しいライティング事例も紹介
⑩アクセントを取り入れて駐車場のラインをつくる
土間コンクリートの駐車場をおしゃれにしたいなら、異素材を取り入れる方法をおすすめします。
上の画像は、2台分の駐車スペースの中央に2種類の石を施工し、アクセントをつくった事例です。
デザイン性を高めるだけでなく、車1台分のスペースが明確になり駐車がしやすくなります。
おしゃれさと実用性を兼ね備えた外構にしたい方は、ぜひ取り入れてみてくださいね。
⑪広範囲に土間コンクリートを流して雑草対策をする
雑草対策にもなるコンクリートは、広範囲に施工することで長い間美しい外構を保ちやすくなります。
どんなにデザイン性にこだわっても、雑草が生えたままの外構ではおしゃれとは感じませんよね。
メンテナンス性を高めるためにコンクリートを採用し、手間なく外構の質を維持できるようにしましょう。
▷関連コラム:雑草対策10選|メリット・デメリットや失敗を防ぐポイントをチェック
土間コンクリートの外構に関するよくある質問
土間コンクリートに対する「よくある質問」について解説します。
コンクリートは雨の日に打設しても問題ないのか
結論からお伝えすると、土間コンクリートの打設は小雨程度では影響がないケースがほとんどです。
しかし、雨が本降りのときに打設してしまうと、水とセメントの比率に狂いが生じて仕上がりに影響を及ぼす可能性があります。
また、打設後に金ゴテや刷毛などで仕上げる際に大雨が降ると、コンクリートに雨の跡がついてしまうリスクもあります。
「大雨の予報の際はコンクリートの打設は避けた方が良い」と考える外構業者も多いため、依頼先と相談しながら検討しましょう。
ちなみに、打設前に弱い雨が降っていたケースや養生後の本降りの雨は、コンクリートの仕上がりに影響することはありません。
打設してから乾くまで何日間かかるのか
コンクリートを打設してから、1~2週間程度の養生がおすすめです。
実際には、人が歩くなら2~3日程度、車の乗り入れも5~6日程度で可能なケースもあります。
しかし、乾ききっていない土間コンクリートに大きな荷重や衝撃がかかると、割れたりヒビが入ったりする可能性もあるため危険です。
気温や湿度などによっても土間コンクリートが乾くスピードは異なるため、職人さんの指示に従うことをおすすめします。
洗い出し仕上げのコンクリートは砂利が取れる?
洗い出し仕上げのコンクリートはおしゃれでも、使っているうちに砂利が取れるという話を聞いた方もいるかもしれません。
結論からお伝えすると、「経年劣化」または「施工不良」が理由で砂利が取れる可能性はあります。
経年劣化によってコンクリートにヒビが入り、日々の摩擦の中で砂利が取れる事例は少なくありません。
きれいな状態を保ちたいなら、定期的にメンテナンスを依頼して補修してもらいましょう。
または、施工不良によって砂利がポロポロと取れてしまうケースも考えられます。
コンクリートの表面を洗い出しすぎて、化粧砂利が露出が大きくなることが原因です。
施工不良のリスクは、技術力が高い外構・エクステリア業者に依頼することで軽減することができるため、会社選びが大切です。
▷施工事例:失敗しない外構工事業者の選び方|エクステリアのプロがポイント・注意点を解説
まとめ
土間コンクリートの外構は人気であり、施工範囲や形状を自由に調整できる点が魅力です。
クールやかっこいい印象のコンクリートですが、仕上げ方や他の素材と組み合わせることで、様々なデザインに対応できます。
コンクリートを使った外構の施工実績が豊富な住宅会社に相談し、ご要望に合わせたスタイルを採用しましょう。
つくばガーデンは、お庭の専門店として培った技術とノウハウを活かした外構・エクステリアをご提案する、エクステリアの専門業者です。
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