平屋の外構をおしゃれで使いやすくするコツ|目隠しの方法やバリアフリーについても
外とのつながりをつくりやすい平屋の住まいは、外構にもこだわって屋外空間をトータルコーディネートしましょう。
また、平屋の外構は、二階建てと比べて防犯性やプライバシー性を意識することもポイントです。
そこで今回は、平屋の外構をおしゃれにするコツとデザインにこだわった施工事例をご紹介します。
目隠しや防犯対策、バリアフリーなどの使い勝手を高めるポイントも解説しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
コラムのポイント
・平屋の外構は、建物高さを意識したアイテム選びと、プライバシー性や防犯性を意識することがポイントです。
・室内外のつながりをつくったりバランスの良い空間の配置にこだわることで、平屋の外構がおしゃれになります。
・スロープをつくって外構もバリアフリーにしたり、目隠しフェンスでプライバシー性を高めたりするなど、快適な平屋暮らしができるような工夫を取り入れましょう。
平屋と二階建ての外構の違いとは
「平屋」は二階建てと比べて建物が低いため、外構の高さを意識して設計することがポイントです。
建物の高さの差によって、次のような違いが生まれます。
・二階建て:高い塀があっても二階の外観デザインを魅せることができ、吹き抜けなどから日差しも確保できる
・平屋:高い塀があるとおしゃれな外観全体が隠れてしまい、日当たりが悪くなるケースもある
平屋の特徴を知り、適した高さの外構計画を立てることが大切です。
また、平屋は全ての空間が一階に配置されているため、二階建てと比べてプライバシー性に配慮した外構をつくる必要があります。
二階建てより平屋の方が一階の窓も多いため、不審者が侵入できる経路も増えることを考えて、外構で防犯性を高めることもポイントです。
平屋の外構デザインを「おしゃれ」にするポイント
平屋の外構デザインをおしゃれにするためのポイントをご紹介します。
おしゃれな平屋の外構の施工事例は後ほどご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
平屋の外観外構のデザインに統一感を持たせる
平屋はワンフロアの建物のため、二階建てと比べて外構とのつながりをつくりやすいです。
そのため、建物と外構のデザインに統一感を持たせることで、外観全体がトータルコーディネートされておしゃれに仕上がります。
外壁の色・素材を外構に取り入れたり、建物と外構のテイストを揃えたりするなど、様々な方法を取り入れましょう。
オープン外構・セミクローズ外構で開放感を出す
平屋は二階建てと比べて建物が低いため、背の高い塀などで敷地全体を囲う「クローズ外構」では、圧迫感が出ることもあります。
オープン外構やセミクローズ外構を採用することで、建物の魅力を引き立たせる外構をつくりやすいです。
・オープン外構:建物の正面に塀などをつけない、開放感が魅力の外構
・セミクローズ外構:目隠しや安全性を確保するために、境界の一部に塀・フェンスなどを付ける外構
敷地全体を囲うクローズ外構を採用する場合でも、塀・フェンスを低めにしたり明るめのトーンを選んだりすることで、圧迫感を出にくくすることもできます。
それぞれの外構スタイルについては、こちらのコラムをチェックしてみてくださいね。
空間の余白をつくりすぎない
平屋は比較的広い土地に建築するケースが多いため、敷地をいかに上手に活用するかもデザインのポイントです。
しっかりと外構工事をしていても、空間に余白がありすぎると、空間が間延びして見えるケースもあるため注意しましょう。
例えば、こちらの事例はアプローチや芝などの外構工事をしていますが、平面のエクステリアがメインなので空間に余白ができています。
デザイン性は低くありませんが、目を引くようなデザインが見当たらない外構という印象を受けてしまいます。
※フリー画像であり弊社の施工事例ではありません。
一方、こちらの外構は植栽や門壁をバランスよく配置して立体感のあるデザインに仕上げた事例です。
平面上の仕上げはシンプルですが、3つの門壁をアイキャッチポイントにすることで、余白が生まれず間延びした印象は受けません。
また、門壁の位置を前後にずらすことで、敷地の奥行きを感じられるようにしました。
駐車場やアプローチ、庭を外構によって整備するだけでなく、デザイン性を高めるアイキャッチポイントをつくり、広い敷地の空白を埋める工夫をしてみてくださいね。
平屋の外構を「使いやすく」をするコツ
平屋の外構を工夫して使いやすくするコツをご紹介します。
目隠しをしてプライバシー性を高める
全ての居室が一階にある平屋は、敷地内だけでなく建物内への目線を意識した外構づくりが大切です。
寝室などのプライベート空間が道路から見える位置にある場合は、建物だけでなく外構も工夫して目隠しすることをおすすめします。
外構では、次のような方法で目隠しすることが可能です。
【目隠しフェンスをつける】
【スクリーンで目隠し】
【植栽で目隠し】
【門壁で目隠し】
他にも枕木や石柱、パネルなど様々な目隠し方法があります。
目線が通る高さや幅、好みのデザインなどによって適した目隠しは異なりますので、お住まいに合ったものを選びましょう。
採光や採風を確保する
平屋のプライバシー性を高めるために目隠しフェンスや塀などで囲う場合は、採光・採風を確保できるデザインを選びましょう。
日当たりや風通しが悪いと敷地内がジメジメしていて暗くなってしまい、居心地が悪い空間になってしまいます。
視線を遮ることができ、適度に隙間が空いているタイプがおすすめです。
また、必要なフェンス高を検討し、高すぎない寸法を選ぶこともポイントです。
目線をしっかり遮りつつ、日差しと風も取り込めるような機能性に優れたフェンスを選びましょう。
ワンフロアの平屋は外構からバリアフリーに
平屋はワンフロアで暮らせる点を魅力に感じ、採用する方も多いですよね。
せっかくなら、外構までバリアフリーの住まいにしてみてはいかがでしょうか。
外構のバリアフリー化は様々な方法があります。
・段差や傾斜にスロープを付ける
・手すりを採用する
・アプローチに滑りにくい素材を使う
・足元を照明で照らして安全性を確保する
こちらのお住まいは、門扉から玄関までをスロープでつなぎ、手すりを施工した事例です。
広い敷地を活かして、勾配が緩やかで長めのスロープをつくりました。
建物だけでなく外構もバリアフリーにすることで、より身体に負担をかけない暮らしが実現します。
家の中と外のつながりをつくる
全ての空間が一階にある平屋は、屋外とのつながりをつくりやすい点もメリットです。
メリットを活かして、建物とつながる屋外空間をつくってみてはいかがでしょうか。
こちらの事例は、建物の前面にタイルデッキをつくった事例です。
目隠しフェンスも施工し、プライベートなアウトドアリビングが完成しました。
ウッドデッキなら、室内の床とほぼフラットにつなげることも可能です。
和の建物・外構なら、窓際や縁側に沓脱石(くつぬぎいし)を置いてもいいでしょう。
段差を少なくすることで屋内外の行き来がしやすくなり、より外とのつながりを感じられる平屋をつくれます。
平屋の魅力を最大限に活かすような、外構の工夫を取り入れてみてくださいね。
防犯性を高める
ワンフロアの平屋は、人が侵入できる大きさ・高さの窓が多く配置されているため、防犯性を高めることが大切です。
「セミクローズ外構」は、侵入を防ぎたいところを塀やフェンスで囲められるため、ご自身で防犯性を高める範囲を調整できます。
また、セミクローズ外構は侵入されても目線が通りやすいため、不審者に狙われにくい家にすることが可能です。
他にもセンサーライトや防犯砂利など、一般的な不審者対策も効果的なため、組み合わせてお住まいの防犯性を高めてくださいね。
平屋のおしゃれな外構デザイン事例4選
平屋の住まいにおしゃれな外構を取り入れた事例をご紹介します。
①ナチュラルモダンな平屋の外構
ナチュラルモダンな外観に合わせて、外構もコーディネートした事例です。
自然石・枕木・植栽・天然芝などでナチュラルさを、コンクリートの門壁やガルバリウム鋼板のガレージでモダンな要素を取り入れています。
大きな壁や高いフェンスなどはつくらず、平屋の外観がしっかりと映えるような外構に仕上げました。
機能門柱は隣にある石柱とのバランスを考えて、コンパクトでスタイリッシュなデザインを選びました。
玄関ポーチは前には枕木を4本並べ、デザインのアクセントと目隠しとしても機能するようにしています。
②エレガントスタイルな平屋の外構
白の外壁と窓モールが印象的な建物に合う、エレガントスタイルの外構をコーディネートした事例です。
フェンスで全体を囲んだクローズ外構ですが、白いロータイプのフェンスを選んでいるため、開放的な雰囲気に仕上がっています。
門周りは黒でシックにまとめ、照明や門扉、ポストなどにエレガントなデザインを取り入れています。
敷地内は数種類の植栽で彩りを加え、明るく華やかな印象の住まいが完成しました。
③夜もおしゃれなリゾートテイストの平屋の外構
玄関周りと勝手口前に3つの門壁を配置し、デザインのアクセントと目隠しの役割を持たせた外構事例です。
門壁は白の塗り壁にダークブランの縦ラインを加え、リゾート風のモチーフを施工しています。
アプローチを進むとアジアンリゾートのスタンドライトがお出迎えしてくれます。
表札・ポスト・インターホンがある右側の門柱は、下からスポットライトを当ててライティングしました。
夜もリゾート気分を楽しめるように、照明計画にもこだわった平屋の外構事例です。
④平屋のログハウスに似合うナチュラルな外観
ドーム型がおしゃれな平屋のログハウスに似合う、ナチュラルテイストの外構事例です。
メインツリーには大きなケヤキを採用し、手前には土を盛って丘をつくり、天然芝を施工しました。
なだらかに湾曲した丘はドーム型の平屋とマッチしており、外構を立体的に見せる効果もあります。
鮮やかな色の草木をメインにするために、アプローチはシンプルな色味の洗い出し仕上げのコンクリートを採用しました。
ポストは芝には馴染む緑を、石柱は草木とのコントラストを楽しめるように白にするなど、細部の色・素材選びにもこだわっています。
まとめ
平屋の住まいのデザイン性を高めるためには、外構までトータルコーディネートすることが大切です。
塀・フェンスなどの高さや素材選びにこだわってデザイン性を高め、防犯性やプライバシーにも配慮した平屋の外構に仕上げてくださいね。
つくばガーデンは、お庭の専門店として培った技術とノウハウを活かした外構・エクステリアをご提案する、エクステリアの専門業者です。
経験豊富なスタッフがお客様のご要望をお伺いし、お住まいのデザインに合わせた外構をご提案いたします。
イオンモールつくば内に展示場がございますので、ぜひお気軽にお立ち寄り、ご相談ください。
〒305-0071 茨城県つくば市稲岡66-1 イオンモールつくばH区画