カーポートの後付けで後悔しないための6つのポイント|費用相場やメリット・デメリットも紹介
「カーポートを後付けして、愛車を紫外線や風雨から守りたい」と考える方は多くいらっしゃいます。
カーポートの後付けをスムーズに進めるには、あらかじめ注意点などを踏まえて検討しておくことが大切です。
そこで今回は、カーポートの後付けで後悔しないための6つのポイントを解説します。
コラムのポイント
- ・建築確認申請など、カーポートの後付けで後悔しないための6つのポイントを解説します。
- ・カーポートを後付けする費用相場や、メリット・デメリットをご紹介します。
- ・カーポートを後付けする流れをお伝えします。
Contents
カーポートの後付けで後悔しないための6つのポイント
カーポートとは、屋根と柱でつくられた簡易的な車庫のことです。
ここでは、カーポートの後付けで後悔しないためのポイントを6つ解説します。
建築確認申請が必要なケースがある
カーポートの構造・広さによっては、建築確認申請が必要なケースがあるので注意しましょう。
建築確認申請とは、必要書類を提出して建築物が建築基準法などに適合しているか検査機関の確認を受けることを指します。
カーポートが以下の条件を満たす場合には、建築確認申請が原則必要です。
- ・屋根があり、柱の基礎が地面に固定されている
- ・防火地域・準防火地域内での設置、もしくは設置面積が10㎡を超える
防火地域・準防火地域とは、市街地において火災の危険を防ぐために都市計画法で定められた地域を意味します。
防火地域・準防火地域では設置面積に関係なく、後付けするカーポートに屋根と基礎を固定した柱がある場合は建築確認申請が必要です。
防火地域・準防火地域外では、設置面積が10㎡を超え、屋根と基礎を固定した柱があるカーポートを後付けする場合に建築確認申請が求められます。
なお、壁のないカーポートは基本的に固定資産税の課税対象外ですが、3方向以上が壁に囲まれるガレージタイプの場合は課税対象となるケースがあるので気をつけましょう。
建ぺい率次第では後付けができない場合がある
建ぺい率とは、敷地面積に対する建物を真上から確認したときの建築面積が占める割合のことで、地域によって異なるものの30〜80%が上限です。
カーポートは建築面積に含まれるため、既に建ぺい率の上限に達している住宅では、カーポートの後付けができない可能性があります。
ただし、カーポートの建ぺい率には規制緩和が設けられており、以下の条件を満たす場合は算入面積を減らすことが可能です。
- ・柱の間隔が2m以上
- ・天井の高さが2.1m以上
- ・外壁のない部分が連続で4m以上
- ・地階を除く階数が1階
規制緩和の条件は自治体によって異なるケースがあるので、カーポートの後付けを検討し始めた段階で施工業者に相談することをおすすめします。
ライトを取り付けてカーポートの安全性を確保する
夜間に車を出し入れする可能性もあるので、ライトを取り付けてカーポートの安全性を確保しましょう。
また、カーポートを足場にして空き巣が住宅に侵入する危険性もあるため、人感センサーライトの取り付けがおすすめです。
駐車スペースをライトで明るく照らすと、スムーズに駐車できるのはもちろん、乗降車時の転倒リスクも軽減できます。
DIYでライトを取り付けると、上手く作動しないなどトラブルが発生する場合もあることから、リフォームプランにライト設置も含めましょう。
外構をおしゃれにライトアップするコツは、以下の記事で解説しています。
〈関連コラム〉外構をおしゃれにライトアップする5つのコツ|美しいライティング事例も紹介
防犯性を高めたいならシャッター設置も検討する
カーポートはもちろん、住宅のセキュリティを強化したい場合には、カーポートにシャッターを設置する方法もあります。
シャッターがあれば、外部から車に近づきにくくなるため、いたずらや車上荒らしを防げるのがメリットです。
加えて、見た目にもシャッターがあることで侵入しづらい印象になり、空き巣被害を予防できる可能性があります。
なお、シャッターの開閉音が住宅内部や近隣に響く可能性もあるので、製品の特徴を把握したうえで購入を決めましょう。
住宅に合うおしゃれなカーポートを選ぶ
外観のデザイン性を損なわないためには、住宅に合うおしゃれなカーポートを選ぶことも重要です。
外壁と同系色にすれば、住宅とカーポートに一体感が生まれて、スタイリッシュに見えます。
また、屋根を外壁と同系色、柱を窓のサッシと同系色にすると、統一感がありながらもメリハリのある見た目にすることが可能です。
統一感を重視しないとカーポートのみが浮いた印象になる場合もあるため、住宅の外観を踏まえながらカーポートの色や形状を決めましょう。
カーポートに使われる素材の特徴を把握しておく
カーポートに使われる素材によって性質が異なるので、あらかじめ素材の特徴を把握しておきましょう。
カーポートの屋根に使われる代表的な素材は、以下のとおりです。
素材 | 特徴 |
---|---|
ポリカーボネート | プラスチックの一種で、耐衝撃性に優れている 燃えにくく、紫外線をカットできる |
塩化ビニール | プラスチックの一種で、価格が安い傾向にある 耐水性が高く、割れにくい |
スチール折板 | ガルバリウム鋼板を波状に折った形状で、遮熱性が高い 耐積雪性に優れており、雪の多い地域にも適している |
最適なカーポートを選ぶためにも、お住まいの地域の特性やご自身がカーポートに求める条件を踏まえて素材を検討してください。
カーポートを後付けする費用相場
カーポートを後付けする費用相場は、以下のとおりです。
駐車する台数 | 本体費用 | 工事費用 |
---|---|---|
1台 | 10万~25万円 | 4万~10万円 |
2台 | 30万~50万円 | 10万円 |
3台 | 40万~120万円 | 10万~20万円 |
上記は目安であり、カーポートの素材・柱の数・積雪対応の有無などによっても費用が異なるので、注意しましょう。
費用のみで判断すると、カーポートを設置してから「すぐサビた」「想像したデザインではなかった」と後悔する可能性もあるため、性能やデザインも踏まえて選ぶ必要があります。
また、カーポートを設置する環境や素材によっても違いがありますが、カーポートの寿命は20年程度とされており、次のリフォームも見据えながら費用を検討してください。
カーポートを後付けするメリット・デメリット
カーポートを後付けするメリット・デメリットをご紹介します。
ミスマッチを避けるためにも、メリットだけではなくデメリットも考慮して、カーポートの後付けを決めましょう。
カーポートを後付けするメリット
カーポートを後付けするメリットは、以下のとおりです。
- ・風雨・雪・紫外線から車を保護して、劣化を防げる
- ・雨の日でも、乗降車の際に身体が濡れにくくなる
- ・車の上に直接雪が積もらないため、すぐに外出できる
- ・センサー付きのライトを取り付ければ、防犯性がアップする
- ・本格的な車庫を設置するよりも、費用や工期を抑えやすい
上記に加えて、鳥の糞が車に当たりにくくなるので、洗車の手間を減らせる可能性もあります。
車を保護する設備を整えるのに費用や工期を抑えたいと考える方や、住宅のセキュリティをアップしたい方に、カーポートの後付けが最適です。
カーポートを後付けするデメリット
カーポートを後付けするデメリットは、以下のとおりです。
- ・駐車する際に、柱が邪魔になる可能性がある
- ・カーポートを設置することで、外観に圧迫感が出るケースもある
- ・高性能なカーポートは、費用が高額になる場合がある
- ・台風などの自然災害でカーポートが破損するおそれがある
- ・車を買い替える際に、購入する車のサイズが制限される場合がある
カーポートを設置する際には、現在の車のサイズを踏まえるのはもちろん、将来的に乗りたい車のサイズも考慮しておくと後悔を回避できます。
また、性能が高くてもカーポートのデザインが住宅と馴染まないケースもあるので、費用・性能・デザインのバランスを考慮しながらカーポートを選んでください。
カーポートを後付けする流れ
カーポートを後付けする流れは、以下のとおりです。
- ・外構(エクステリア)工事の施工業者を探す
- ・施工業者とカーポートを後付けについて打ち合わせる
- ・施工業者が現地調査を実施する
- ・施工業者が見積もりを作成する
- ・見積もりを確認して、問題がなければ契約する
- ・工事が開始・完了する
工事費用を抑えるには、2〜3社に見積もり作成を依頼して費用を比較・検討することが大切です。
ただし、費用のみで判断すると仕上がりでミスマッチを感じる可能性もあるので、施工事例をあらかじめチェックしましょう。
失敗しない外構工事業者の選び方は、こちらの記事でご紹介しています。
〈関連コラム〉失敗しない外構工事業者の選び方|エクステリアのプロがポイント・注意点を解説
まとめ
カーポートの後付けで後悔しないためのポイントとして、「建築確認申請が必要なケースがある」「建ぺい率次第では後付けができない場合がある」などをご紹介しました。
カーポートには車を風雨・雪・紫外線から守れるなど多くのメリットがありますが、外観に圧迫感が出るケースもあるので注意しましょう。
今回ご紹介した内容を、カーポートの後付けを検討する際の参考としていただけると幸いです。
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