雑草対策10選|メリット・デメリットや失敗を防ぐポイントをチェック
毎年どんどん生えてくるお庭の雑草、特に成長が早い春~夏の時期は草むしりや草刈りも大変ですよね。
雑草は抜いてもどんどん生えてくるため、根本的な対策が必要です。しかし、雑草対策は複数の方法があり、それぞれメリット・デメリットがあるため、ご自宅の状況に合わせて選ぶ必要があります。
そこで今回は、お庭の雑草対策10選を紹介し、それぞれのメリット・デメリット、失敗を防ぐポイントを解説します。
コラムのポイント
- ・雑草の量が少ない場合は、草むしりや除草剤など、自分で対策するのも1つの考え方です。
- ・お庭の面積が広い場合は、防草シート+砂利やコンクリートなど、雑草が生えないように対策するのがおすすめです。
- ・タイル・レンガ・インターロッキングなど、デザイン性が高い雑草対策もあります。
Contents
雑草対策10選!メリット・デメリットをチェック
まずは、どんな雑草対策の方法があるのか、それぞれのメリット・デメリットを1つずつチェックしていきましょう。
最初の3つは雑草を直接取り除く対策、4つ目以降はお庭自体の雑草対策を紹介します。
①草むしり
手や鎌などを使って草むしりするのは、雑草対策の基本です。
※草むしりのメリット
- お金がかからない
- 細かい場所も作業しやすい
- 根っこから雑草を除去できる
自分で草むしりをすればお金がかかりませんし、花壇や入り組んだ場所などの雑草も確実に除去できるのがメリット。お庭がそれほど広くない、または花壇など限られた範囲なら、自分で草むしりをするのが良いでしょう。
※草むしりのデメリット
- 一年に何度も作業する必要がある
- 時間と体力が必要
雑草は一年中生えてくるため、一度草むしりをしても何度も作業しなければなりません。夏の炎天下では熱中症のリスクがありますし、冬は寒さがハードルになります。
なかなか草むしりの時間を取れない場合も、成長速度に追い付かずお庭が荒れてしまう可能性もあります。
②刈り払い
お庭の面積が広い場合は、刈り払い機を使って雑草対策することも多いですよね。最近は家庭用の刈り払い機も種類が豊富で、従来のエンジン式だけでなく、軽量で扱いやすい電動のモデルもあります。
※刈り払いのメリット
- 広い面積の雑草を効率的に除去できる
- しゃがまないため足腰の負担が少ない
刈り払い機を使うと広い面積の雑草を短時間にまとめて除去でき、手作業より足腰の負担を軽減できるのがメリットです。
※刈り払いのデメリット
- 購入費用がかかる
- ケガや物損のリスクがある
- 家庭ごみに出せないケースもある
便利な刈り払い機ですが、購入時にある程度の初期費用がかかるのがデメリットです。
また、チップソーと呼ばれる歯が高速回転するため、慣れないとケガのリスクも考えられます。ケガのリスクが少ないナイロンコードでも草刈りができますが、高速回転で小石などが飛び、車や窓ガラスが割れるケースも。
刈り払いする面積が広いと大量の草が出るため、自治体によっては家庭ごみに出せなかったり、手数料がかかったりすることもあります。
③除草剤
雑草が生えている場所に除草剤を撒くのも、一般的な対策の1つです。最近はホームセンターなどでたくさんの除草剤が販売されていて、用途に合わせて選びやすくなっています。
※除草剤のメリット
- 撒くだけで雑草対策になる
- 雑草の種類に合わせて選べる
除草剤のメリットは、撒くだけなので時間や体力の負担が少ない点です。除草剤を買ってきて撒くだけなので、他の方法に比べるとかなりラクになりますね。
※除草剤のデメリット
- ほかの木や花を枯らしてしまう可能性がある
- 効き目が出にくいこともある
- 効果は短め
除草剤は雑草以外の木や花にも影響を及ぼすため、花壇やシンボルツリーなどを枯らせてしまう可能性もあります。
また、雨や風で流されてしまい、思ったような除草効果が出ないことも。
基本的に効果は長持ちしないため、一年に何度も除草剤を撒く必要があり、長い目で見るとコストが負担になるのもデメリットです。
④防草シート+砂利敷き
雑草自体を生えなくするための対策としては、防草シート+砂利を敷く方法が一般的です。砂利だけだとすき間から雑草が生えてしまいますが、防草シートと組み合わせることで効果が高まります。
※防草シート+砂利敷きのメリット
- 雑草が生える量自体を減らせる
- 透水性があるので水はけが悪化しない
- DIYしやすい
防草シートの上に砂利を敷くことで、土に太陽光が当たらなくなり雑草が生える量をかなり減らせます。草むしりや刈り払いの負担が無くなるのは大きなメリットですね。
また、防草シートには透水性があるため、お庭の水はけが悪化しにくいのもうれしいポイントです。
お庭の面積にもよりますが、ホームセンターで防草シートと砂利を購入して、DIYすれば費用も抑えられます。
※防草シート+砂利敷きのデメリット
- 雑草を完全に防げるわけではない
- 寿命が来たら交換する必要がある
防草シートで雑草の量は減らせますが、すき間から生えてくることもあるので多少のお手入れは必要です。
また、防草シートが古くなってきたら、交換の手間と費用がかかるのもデメリット。
⑤ウッドチップ
木を細かくしたウッドチップも、お庭の雑草対策として採用されることが多いです。ウッドチップだけだとすき間から雑草が生えることもありますが、前述した防草シートと組み合わせることで効果が高まります。
※ウッドチップのメリット
- 自然素材なので環境や身体に優しい
- ナチュラルな雰囲気でおしゃれ
- DIYしやすい
木そのものを使うウッドチップは、環境負荷が少なく、お子さまやペットが遊ぶお庭に使いやすいのがメリット。
ナチュラルな雰囲気のお庭にもマッチしやすく、おしゃれに仕上げたいときにも向いています。
※ウッドチップのデメリット
- 水はけが悪いとカビが生えやすい
- シロアリ被害のリスクがある
- 風で飛んでしまう
ウッドチップは自然素材のため、カビや苔、シロアリが発生するリスクがあるのがデメリット。
また、軽い素材なので強風で飛びやすく、だんだん減っていくため定期的な補充も必要です。
⑥土間コンクリート
土間コンクリートは、確実な雑草対策として人気が高い方法です。
※土間コンクリートのメリット
- 雑草を確実に防げる
- 耐久性が高い
- 駐車場など用途が広い
地面をすき間なく土間コンクリートで覆えば、雑草が生えてくることはなく、最強の対策と言えるでしょう。
また、土間コンクリート自体は耐久性が高く、基本的にメンテナンスが不要なのも大きなメリットです。
耐荷重も高いため、駐車場として車を停めることもできます。
※土間コンクリートのデメリット
- 初期費用が高め
- 撤去が大変
- 水はけが悪い
土間コンクリートの打設は専門業者の作業が必要になり、初期費用は多めにかかります。
また、将来土の庭に戻したくなったとき、解体・撤去費用がかかるのもデメリット。
コンクリート自体は透水性が低いため、お庭全面だと水はけが悪くなり、排水を考える必要もあります。
⑦タイル
屋外用のタイルは雑草を確実に防ぎやすく、デザイン性と耐久性も高いのが特徴です。
※タイルのメリット
- カラーバリエーションが豊富でおしゃれ
- 耐久性が高く長持ち
- 汚れを掃除しやすい
タイルはサイズや色柄のバリエーションが豊富で、雑草対策をしながらおしゃれなお庭をつくりたいときにおすすめです。
また、汚れや直射日光に強く、長持ちしてキレイな状態をキープしやすいのもタイルのメリット。
※タイルのデメリット
- 初期費用が多めにかかる
- 割れたり剥がれたりすることがある
タイルは下地のコンクリートの上に貼っていくため、ほかの雑草対策と比較して初期費用が多めにかかります。
また、タイル自体の耐久性は高いですが、固いものを落とすと、割れたり剥がれたりすることがあるのもデメリットです。
⑧レンガ・インターロッキング
地面にレンガやインターロッキングなどの建材を並べるのも、雑草対策として効果的な方法です。
※レンガ・インターロッキングのメリット
- 透水性がある
- デザインがおしゃれ
- 経年変化を楽しめる
レンガやインターロッキングは素材自体に透水性があるため、水はけが悪くなりにくいのがメリットです。
また、色の組み合わせや一つひとつ異なる仕上がりで、おしゃれなデザイン性があるのも魅力的なポイントです。
使い込むほどに味わい深くなり、ヴィンテージ感が出て経年変化を楽しめるのも素敵ですね。
※レンガ・インターロッキングのデメリット
- 価格が高い
- 年数が経つと凹んでくることがある
レンガやインターロッキングは建材自体が高価で、並べるための施工費用も少し高めになることが多いです。
また、下地の施工方法によっては、良く通る部分がだんだん凹んでくることもあります。
⑨真砂土(マサド)
水を加えて練ると固まる真砂土も、代表的な雑草対策の1つです。
※真砂土のメリット
- DIYしやすい
- ナチュラルな仕上がりになる
真砂土はホームセンターなどで購入でき、特別な道具が必要ないため、比較的DIYに挑戦しやすいのがメリット。
また、土間コンクリートだと冷たい印象になることもありますが、真砂土ならナチュラルな雰囲気に仕上がるのも魅力です。
※真砂土のデメリット
- キレイに仕上げるのは難しい
- 経年劣化で割れやすい
真砂土はDIYしやすいものの、広い面をキレイに仕上げるのは難しいです。
また、土間コンクリートに比べると、経年劣化によるひび割れが出やすいため、耐用年数は短めと言えるでしょう。
⑩芝生&人工芝
天然の芝生や人工芝を敷くことで、雑草を抑制する効果も期待できます。
※芝生&人工芝のメリット
- 仕上がりがキレイ
- 人工芝は手入れが不要
芝生や人工芝のグリーンは、雑草対策をしながらお庭に彩りを加えてくれるのが大きなメリットです。最近はクオリティの高い人工芝も多く、ぱっと見分からないぐらいきれいな仕上がりを得ることもできます。
また、人工芝なら普段のお手入れが必要ないため、負担が増えないのもうれしいですね。
※芝生&人工芝のデメリット
- 初期費用が多めにかかる
- 雑草を完全に防げるわけではない
- 天然芝は手入れが大変
- 人工芝は寿命が短め
天然芝・人工芝どちらを敷く場合も、初期費用は少し多めにかかることが多いです。また、すき間から雑草が生えてくることもあるので、ある程度のお手入れは必要となります。
天然芝は水やりや刈りこみなどの手入れが負担になることもあります。人工芝は手入れが不要な反面、10年前後で寿命が来るので交換が必要です。
お金のかからない雑草対策はある?
DIY・プロに頼むなどさまざまな雑草対策がありますが、自分で手軽にできてお金がかからない方法も気になりますよね。
- 熱湯をかける
- 塩をまく
- 重曹をまく
インターネットなどで検索すると、上記のような雑草対策を見かけることが多いです。
どれもご家庭にあるものを使うため、お金をかけずに取り組めるのはメリットですね。
ただし、本格的にお庭全体の雑草対策をする場合は、あまり向いていません。
例えば、熱湯をかけると雑草が枯れるのは確かですが、お庭全体にまくのは大変ですよね。
塩や重曹も広い場所に使うとなるとかなりの量が必要なので、かえって高くつく可能性もあります。
しっかり雑草対策するなら、前述した方法を試してみてください。
雑草対策の失敗を防ぐポイント
ここまで見てきたように雑草対策には複数の方法があり、失敗を防ぐためには、ご自宅の状況に合わせて選ぶことが大切です。
お庭の用途に合わせて選ぶ
雑草対策を考えるときは、まずお庭の用途や過ごし方を確認しましょう。
お庭の用途によって、どの雑草対策が適しているかは変わります。
例えば、ガーデニングや植木のお手入れを楽しむなら、ナチュラルな雰囲気のウッドチップや、透水性が高いレンガ・インターロッキングが向いているかもしれません。
将来車を出し入れする可能性がある場所なら、土間コンクリートにしておくと無駄がないでしょう。
雑草を防ぐことだけを考えるのではなく、将来の用途まで見据えて、適切な対策を選んでください。
デザイン性も考えてトータルコーディネート
雑草対策では、地面単体ではなくお庭全体でのトータルコーディネートも重要です。
例えば、防草シートと砂利は定番の雑草対策ですが、お庭全体に広がるとちょっと寂しく感じるかもしれません。
土間コンクリートは確実に雑草を防げるのが魅力ですが、お庭が冷たい印象になってしまうこともあります。
せっかく雑草対策をしてお庭をキレイにするなら、住まいの魅力を高めてライフスタイルの幅を広げてくれる、おしゃれな空間を目指すのがおすすめです。
お庭造りのプロなら、雑草対策をしつつおしゃれに仕上げる方法をアドバイスしてくれるので、相談してみてください。
まとめ
雑草対策にはさまざまな方法があり、お庭の広さやご予算などに合わせて選ぶことが大切です。
また、ただ雑草が生えないようにするだけでなく、素敵なお庭づくりのためのトータルコーディネートも考えてみてください。
つくばガーデンは、お庭造りの専門店として、ご自宅の状況に合わせた雑草対策をアドバイスしています。
イオンモールつくば内に展示場がございますので、お買い物のついでなど、ぜひお気軽にご相談ください。
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