オープン外構は侵入防止・目隠しでノンストレス|対策13選を紹介
開放的で広々とした「オープン外構」は、多くのご家庭で採用されている人気の外構スタイルです。
しかし、中にはオープン外構にして「ストレス」や「やめればよかった」と感じている方もいます。
そこで今回は、オープン外構で後悔する理由と、デメリットに対する侵入防止や目隠しのアイデアを紹介します。
開放的な庭にしたいけど、安全性やプライバシー性も確保したいという方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
コラムのポイント
- ・オープン外構は、通行人や車が敷地内へ侵入しやすい点や、道路から敷地が丸見えになる点などがデメリットです。
- ・開放感のあるオープン外構の良さを活かしつつ、侵入防止や目隠しできる方法をご紹介します。
- ・敷地によってベストなオープン外構の対策が異なるため、実績が多いエクステリア会社に相談しましょう。
Contents
オープン外構とは
オープン外構とは、敷地の周りを塀やフェンスなどで囲わないスタイルのことを指します。
隣地との境界線にはブロックフェンスなどを施工するケースもありますが、道路と敷地の境界線は基本的に仕切りをつくりません。
オープン外構は次のようなメリットがあります。
- ・庭が開放的になる
- ・敷地が広く感じる
- ・どこからでも道路と敷地の行き来ができる
- ・外構内のアイテムを目立たせることができる
- ・建物の外観を強調できる
圧迫感のない外構にしたい場合や、外観デザインや玄関周りの外構などを目立たせたい場合におすすめです。
一方で、オープン外構にして「ストレスだった」と感じる方や「やめたい」と思っている方も、中にはいるようです。
ネガティブな意見を持たれる理由をチェックし、対策を考えていきましょう。
オープン外構は「ストレス」や「やめたい」と言われる理由
オープン外構を採用して、「ストレス」や「やめたい」と感じた方の理由を紹介します。
①人や野良猫などが侵入しやすい
オープン外構は道路と敷地間の仕切りがないため、通行人や野良猫などが侵入しやすいというデメリットがあります。
- ・走っている車を避けるために通行人が敷地内に入る
- ・野良猫や散歩中の犬が侵入して粗相する
- ・子どもが飛んで行ったボールなどを取るために勝手に侵入する
このようなことが度々あると、オープン外構にしなければ良かったと感じてしまいますよね。
他にも、隣地との境界に仕切りがないことで、物や人が侵入してトラブルにつながったという事例もあります。
②庭や室内が見えて使いにくい
オープン外構にしたら、道路から庭や室内が見えてしまって使いにくいという意見もあります。
庭でBBQやプールを楽しみたくても、近隣住民や通行人から丸見えでは気が引けてしまいますよね。
また、玄関から出入りをするときに家の中が丸見えになるという意見や、目線が気になって常にカーテンを閉める生活を送っているご家庭も。
オープン外構にした結果、住まいのプライバシー性が確保できなくてストレスを感じてしまったという事例です。
③子供やペットが道路へ飛び出しそうで危険
道路と敷地の間に塀などがないオープン外構にしたところ、お子さまやペットが飛び出しそうで危険を感じるという意見も。
庭でお子さまやペットを遊ばせるときも、囲いがないと安心できず目が離せませんよね。
宅配便などが来て玄関を開けた際に、愛犬が飛び出してヒヤッとしたという経験をした方もいるようです。
④角地は車が曲がるときに侵入してきて危ない
角地の家でオープン外構を採用した場合、車が曲がるときに敷地に入るのがストレスになる事例もあります。
敷地内にタイヤ痕が残ったり、家庭菜園や芝などが傷んでしまったという悲しい声も。
交差点では、内輪差によって角地に車が侵入してしまうケースは少なくありません。
オープン外構への侵入を防止するアイデア8選
オープン外構の住まいに、人や車などが侵入しないためのアイデアを紹介します。
侵入防止は、お子さまやペットの飛び出し防止にも効果的ですので、チェックしてみてくださいね。
①一部分にフェンス・スクリーンを施工する
特に侵入を防ぎたい箇所に、フェンスやスクリーンを施工する方法です。
上の写真では、芝が敷いてある庭の前だけに、スクリーン・石柱・機能門柱を組み合わせた門壁をつくりました。
インターホンがついた門柱を道路との境界に施工することによって、訪問者が勝手にアプローチへ侵入することも防止できます。
②敷地の手前に生垣や植栽を採用する
敷地の境界に生垣や植栽を採用することも効果的です。
砂利敷きと比べて、手入れされている花壇や植栽がある敷地の方が侵入しにくいという心理が働きます。
生垣は物理的に侵入を防ぐことができるため効果的ですが、成長したときに圧迫感が出るというデメリットも。
デザイン面と防犯面のバランスを考えながら、どのように外構にするか決めてみてくださいね。
③石・岩を置く
石や岩を並べる方法も侵入防止に役立ちます。
敷地の角や端に石を並べる方法は「いけず石」と呼ばれ、車の侵入防止に効果的です。
植栽では車で踏みつぶされてしまう可能性がありますが、石や岩なら車が傷つくため意識的に避けようという心理が働きます。
石や岩は外構デザインを高めるアイテムとしても使われ、基本的にはメンテナンスも不要です。
敷地の広さや外構テイストに合わせた、石・岩の色や種類、大きさを選んでみてくださいね。
④敷地の境目を強調するデザインを選ぶ
道路と敷地内の素材や色を大きく変え、境界を明確にすることもポイントです。
アスファルトと似たコンクリートや砂利敷きの外構の場合、通行人などが無意識に侵入しているケースも。
上の写真のような石やタイル、レンガなど、道路と異なる素材や色で仕上げることで、敷地の範囲が明確化します。
オープン外構の開放感を残したいなら、物理的な侵入防止アイテムではなく、視覚的にアピールできる方法を選びましょう。
⑤角地には目立ちやすいアイテムを選ぶ
角地の侵入防止対策は、端に目立ちやすいアイテムを配置する方法も効果的です。
車に乗っていると、低い位置にアイテムがあっても視界に入らないため、気付かずに侵入しているケースも。
上の写真のように、角地に背の高い植栽などがあると、敷地に意識が向いて侵入を防止する効果が期待できます。
敷地の角にスクリーンや枕木、石柱を配置するなど、さまざまなアイテムで対策ができますので検討してみてくださいね。
⑥外構照明やセンサーライトを採用する
夜間の侵入防止対策には、外構照明をバランスよく配置することがポイントです。
視界が悪くなる夜間では、通行人が気付かないうちに敷地へ侵入しているケースも少なくありません。
境界が分かるような明るさのライトを採用し、敷地の範囲を明確にすることが大切です。
また、夜間のライトアップは不審者などの侵入を防ぐ効果もあります。
照明の向きや照らす範囲は、外観デザインにも大きく関わりますので、おしゃれさにもこだわりながら計画しましょう。
▷関連コラム:外構をおしゃれにライトアップする5つのコツ|美しいライティング事例も紹介
⑦防犯カメラをつける
不審者やいたずらによる侵入を防ぎたいなら、防止カメラを設置しても良いでしょう。
防犯カメラをわかりやすい場所に設置することで、狙われにくくなります。
光るだけの照明などと違い、しっかりと記録に残る防犯カメラは不審者も警戒しますからね。
防犯対策をしていることをアピールし、侵入されにくい外構づくりをしましょう。
⑧プランターや植木鉢、ポールなどを置いて手軽に対策
手軽に侵入防止対策をしたいなら、プランターや植木鉢、ポールを置くなどの方法もあります。
外構工事後に、気になる箇所が出てきたら追加して対策することが可能です。
ただし、これらは比較的簡単に侵入できてしまうため、効果を実感したいなら外構時にフェンスやスクリーンなどを施工することをおすすめします。
オープン外構のプライバシー性を高める目隠しアイデア5選
オープン外構に目隠しを取り入れて、プライバシー性を高める方法も紹介します。
①目隠しフェンスを立てる
外構の一部分にだけ目隠しフェンスを採用する方法です。
庭周りや大きな窓の前など、プライバシーを確保したい場所に配置しましょう。
オープン外構の開放感を残すために、風や日差しを取り込めるようなデザインのフェンスを採用することをおすすめします。
②スクリーンを活用する
縦や横の格子状デザインのスクリーンも目隠しとして効果的です。
上の写真のように、角度がついた位置から見ると庭の様子はほとんどわからず、十分に目隠しができます。
格子同士には隙間が空いているため、光や風を取り込むことができ、庭の快適性は確保したままプライバシー性を高めることが可能です。
様々な幅・高さ・デザインに対応していますので、外構計画に合わせて選んでみてくださいね。
③枕木・石柱を立てる
好みの本数・バランスで配置できる枕木や石柱も、目隠し効果があります。
上の画像のように、植栽と組み合わせることで圧迫感が出ず、おしゃれなデザインに。
枕木・石柱は、スクリーンやフェンスのような広範囲の施工は不向きのため、玄関前や庭の一部などの限定的な採用をおすすめします。
④門柱・門壁をレイアウトして目線をさえぎる
門柱や門壁を造作し、目隠ししたい位置に配置する方法もおすすめです。
上の写真では、リビングやテラスを目隠しするために、オリジナルの門壁を作りました。
壁をくり抜いたり高さを変えたりすることで、閉塞感や圧迫感をなくす工夫をしています。
造作の門柱・門壁は、細かなサイズ・デザインにこだわれますので、おしゃれに目隠ししたい方は検討してみてくださいね。
▷関連コラム:おしゃれな造作門柱の施工事例11選|機能門柱との違いやデザインのポイントも
⑤植栽で目線をさえぎる
植栽で目線をさえぎる方法もあります。
上の施工事例では、大きな掃き出し窓の前に植栽を採用し、目隠しにしました。
植栽が成長することで、外からの視線はもちろん、夏場の日差しをさえぎる効果もあります。
植栽は手入れが必要な点がデメリットですが、ご自身で高さや隙間を調整しやすいため、理想の目隠しがつくりやすいでしょう。
侵入防止・目隠しを対策するならセミクローズ外構もおすすめ
ここまでご紹介したように、オープン外構への侵入や目線が気になる場合には、部分的にフェンス・スクリーン・植栽などを施工することが効果的です。
敷地の一部に仕切りをつくるスタイルは「セミクローズ外構」と呼ばれ、オープン外構の開放感を残しつつ、クローズ外構のような高い安全性やプライバシー性を実現できます。
採用するフェンスなどの高さを抑えれば、オープン外構のような開放感のある外構に仕上げることも可能です。
効果的に侵入防止や目隠しができる施工範囲を考え、オープン外構の良さを活かしたデザインに仕上げてみてくださいね。
▷関連コラム:おしゃれなセミクローズ外構の施工例|オープン外構・クローズ外構との違いも
まとめ
オープン外構は、外からの侵入や目線に配慮することで、より使い勝手の良い空間にできます。
部分的にフェンスや植栽を採用してセミクローズ外構にするなど、様々な対策がありますので検討してみてくださいね。
侵入防止や目隠しの対策は、外構・エクステリア工事の実績が豊富な会社に相談することをおすすめします。
現地に来てもらって敷地のプライバシー性に関する悩みを伝えた上で、適切な外構プランを提案してもらいましょう。
つくばガーデンは、お庭の専門店として培った技術とノウハウを活かした外構・エクステリアをご提案する、エクステリアの専門業者です。
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