おしゃれなセミクローズ外構の施工例|オープン外構・クローズ外構との違いも
敷地の一部分をフェンスや塀などで囲んでいる外構は、セミクローズ外構と呼ばれます。
セミクローズ外構は、オープン外構とクローズ外構の良いところを採用できるため、人気のあるスタイルです。
そこで今回は、おしゃれなセミクローズ外構の施工例を紹介し、オープン外構・クローズ外構との違いを解説します。
セミクローズ外構を採用する際の注意点もお伝えしますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
コラムのポイント
- ・セミクローズ外構は、敷地の一部分だけにブロックフェンスなどで仕切りをつくる外構で、多くの住宅で採用されています。
- ・塀やフェンスをつける目的を明確にし、施工範囲や高さ、デザインなどを選ぶことが大切です。
- ・敷地によってベストなセミクローズ外構のプランは異なるため、施工実績が多いエクステリア会社に相談しましょう。
人気のあるセミクローズ外構とは
セミクローズ外構とは、敷地の一部分だけに囲いや仕切りをつくる外構のことです。
次のようなもので空間を区切ります。
- ・ブロック塀
- ・フェンス
- ・スクリーン
- ・植栽
- ・門壁、門柱、門扉
頻繁に出入りする部分の境界は仕切らずオープンにし、庭周りだけブロックフェンスをつけるなど、敷地の使い方に合わせて調整することができます。
塀などで囲まれた箇所は、外からの目線を遮れたりお子さまやペットが道路へ飛び出しにくかったりと、プライバシー面や安全性でメリットがあります。
また、一部をオープンにすることで敷地内のエクステリアが良く見えるため、外観全体のデザイン性を高めやすい点も特徴です。
セミクローズ外構は、オープン外構とクローズ外構を組み合わせた外構パターンです。
オープン外構とクローズ外構の特徴を知り、3種類の違いを理解しましょう。
オープン外構・クローズ外構の特徴
オープン外構とクローズ外構の特徴を紹介します。
【オープン外構】
オープン外構とは、道路との境界に塀やフェンス、門扉を一切付けない外構パターンのことです。
敷地の境界に仕切りがないため、開放的で広々とした空間に仕上げられる一方で、プライバシーの確保が難しいなどのデメリットもあります。
【クローズ外構】
クローズ外構とは、敷地の外周面全体が塀やフェンス、門扉などで囲われている外構パターンのことです。
外からの目線を気にせず庭で過ごせますが、塀やフェンスの種類や高さによっては圧迫感が出るケースも。
全面が囲まれているため不審者が侵入しにくい反面、敷地内に死角ができやすいので、中に不審者がいるのが分かりにくいというデメリットもあります。
それぞれの外構のメリット・デメリットは、次章で詳しく解説しますので、ご自宅に合った外構パターンを考えてみましょう。
3パターンの外構の違いを比較
オープン外構・セミクローズ外構・クローズ外構の3種類の違いを確認しましょう。
オープン外構 | セミクローズ外構 | クローズ外構 | |
---|---|---|---|
特徴 | フェンスや塀で囲まれていない | 部分的にフェンスや塀で囲まれている | 全体がフェンスや塀で囲まれている |
安全性 |
道路との間に仕切りがないため、安全性は高くない |
必要な箇所を囲うことで、安全性を高めることができる | 全体的に囲まれているため、安全性が高い |
プライバシー | 目隠しになる壁などがないため、プライバシーは保たれにくい | 部分的な目隠しを効果的に設置することで目線を遮れる | 敷地内全体の視線を遮ることもできるため、プライバシー性が高い |
開放感 | 仕切りがないため敷地が広く見え、開放感のある印象に | オープンな部分を広くすることで、開放的な外構デザインもつくれる | 高い塀・フェンスを設置すると、開放感がなく狭く感じるケースも |
防犯性 | 不審者は侵入しやすいが、敷地内の死角が少ないため狙われにくい | 死角になりそうなポイントはオープン外構にするなど、細かな調整ができる | 不審者は侵入しにくいが、1度入ると死角が多いため周囲に気付かれにくい |
デザイン性 | 建物を目立たせたい場合や、敷地を広く見せたいならおすすめ | 隠したい部分と見せたい部分のバランスを取りやすい | 塀やフェンスにこだわりたい場合や、重厚感を出したいならおすすめ |
コスト | 比較的費用を抑えやすい | 工事内容によって費用を調整しやすい | 比較的費用がかかりやすい |
メリット・デメリットを総合的に判断して、お住まいに合った外構を選びましょう。
おしゃれなセミクローズ外構の施工例
おしゃれなセミクローズ外構の施工例を紹介します。
同じセミクローズ外構でも様々なバリエーションがありますので、どの箇所をオープン・クローズしているのかに着目してみてくださいね。
①庭周りだけフェンスをつけたセミクローズ外構
アプローチと駐車スペースはオープンに、庭の前だけフェンスと門扉をつけてセミクローズ外構にした事例です。
フェンスがない箇所がほとんどなので開放感が生まれ、建物の存在感を引き立たせることができます。
フェンスの奥にはプライベートな庭が広がり、家族がゆったり安心して過ごすことができます。
門扉が付いているため、駐車スペースからの行き来もしやすいです。
また、庭の先には駐輪スペースがあり、自転車の盗難防止にもフェンスが役立ちます。
②囲いがあっても開放的なセミクローズ外構
駐車スペースとアプローチはオープン、庭周りには仕切りをつくったセミクローズ外構です。
アプローチと庭は植栽や門壁で緩やかに仕切り、圧迫感が出ないようなデザインに。
庭と道路の境界にはブロックとフェンスを施工し、お子さまが道路へ飛び出さないようにしています。
ネットフェンスを採用して目線の抜けをつくり、道路側からも庭の美しい景観を楽しめるようにしました。
③駐車スペースだけをオープンにしたセミクローズ外構
駐車スペースだけをオープンスペースにし、アプローチと庭は囲いを付けたセミクローズ外構です。
玄関と駐車スペースの間も木材とロープでゆるやかに仕切り、アプローチを通らなくても車から直接玄関に行ける動線をつくっています。
アプローチと庭周りは、門扉・門柱・石垣で囲っています。
門柱は鍛造の特注品、表札は素焼きにするなど、細かな素材までこだわってデザイン性を高めました。
④アプローチだけを仕切ったセミクローズ外構
駐車スペースと庭はオープンにして、アプローチを門扉で仕切ったセミクローズ外構です。
門扉にインターホンを付けることで、全ての来客が玄関まで来ることがなくなるため、防犯性が高まります。
玄関前はレンガの塀を建てて、デザイン性を高めるだけでなく目隠しとしても機能するようにプランニングしました。
⑤オリジナリティのある壁で仕切ったセミクローズ外構
道路との境界の一部に、石柱や機能門柱、スクリーンなどを組み合わせてオリジナルの門壁をつくったセミクローズ外構です。
アプローチと駐車スペースの前はオープンになっていて、庭の前だけ門壁を立てています。
門壁は目隠しの役割もありますが、外観のデザイン性を高めるアクセントとしても効果的です。
外構の手前側にアクセントを配置することで、敷地の奥行きをより感じやすく、広々とした印象を与えることもできます。
セミクローズ外構を採用するときの注意点
セミクローズ外構を採用するときの注意点を確認しておきましょう。
フェンスや塀の設置箇所は目的を明確にする
フェンスや塀で仕切るエリアを決めるときは、目的を明確にすることが大切です。
お子さまが道路に飛び出さないなどの安全性が目的なら、庭周り全体や玄関前のアプローチまで囲いを設置することをおすすめします。
玄関や庭などの目隠しが目的なら、範囲は限定してフェンスの高さや種類にこだわるべきです。
なぜクローズにするのかを明確にし、要望に沿ったフェンスや塀を設置しましょう。
オープン外構とのコストパフォーマンスを比較する
セミクローズ外構は塀やフェンスで囲う必要があるため、オープン外構と比べて費用がかかるケースも多いです。
そのため、セミクローズ外構とオープン外構のコストパフォーマンスを比較して工事内容を決めることをおすすめします。
仮に数十万円高くなっても、その価格以上の使い勝手や安全性が手に入るならなら、セミクローズ外構にする意味がありますよね。
ライフスタイルや土地形状に合った敷地の使い方、予算などをトータル的に考えて、適切な外構を採用しましょう。
角地はオープン・クローズのバランスが大切
交差している2つの道路に面している「角地」をセミクローズ外構にする場合、次のようなポイントを意識しましょう。
- ・角の部分はクローズにして安全性を高める
- ・2方向からの動線を確保できた方が便利なら、オープンスペースを2カ所つくる
- ・多方向からの目線を考えて、目隠しフェンスの位置を決める
曲がり角になっている角地は、敷地内に人や車が入り込んでしまうケースも少なくありません。
クローズ外構にしておくことで、侵入されたり芝・植栽などが傷んだりするリスクをなくすことができます。
同じ角地でも、立地や交通量によってオープン・クローズにすべき箇所は異なるため、外構工事の実績が多い会社に相談することがおすすめです。
まとめ
セミクローズ外構は、オープン外構とクローズ外構を良いとこ取りしたスタイルです。
敷地によって適切なセミクローズ外構は異なるため、ぜひ実績の多い会社に相談してみてくださいね。
つくばガーデンは、お庭の専門店として培った技術とノウハウを活かした外構・エクステリアをご提案する、エクステリアの専門業者です。
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