◼️ 和庭演出

駐車場スペースを確保するために、既存の植栽地の移設をご依頼頂きました。
単純に植物を移植するのではなく、霊園内の各所に配されていた筑波石と植物を集めて、新しく来園者の目を楽しませるような庭作りを心がけました。

◼️ 石組み

石は据付の仕方や組み合わせによって、全く別の表情を見せます。
霊園内に置かれていただけの筑波石を立体的に組み合わせて、「流れ」を演出しました。
奥付きの石組みを滝口に見立てて、水が流れてくるイメージです。

◼️ 植物

松・梅・台杉・ツツジ・サツキ等を石組みと調和するようにバランスを取りながら移植しました。
春先になると背後の彼岸桜がひっそりとした花を咲かせ、霊園に落ち着いた雰囲気を演出してくれます。

◼️ 州浜

石組みの滝口からの「流れ」を穏やかに受け止める「州浜」を作りました。
乱形自然石貼りと笠間砂敷き、玄昌石のラインが世界観に広がりを与えています。

◼️ 銘板

筑波山をイメージして施主様がデザインされた絵を元に、複数の自然石を貼り付けた壁を作成しました。
「つくば霊園」と彫刻された銘板が中央に収まり、来園者をお出迎えします。

◼️ 自然石で描かれた筑波山

表面は「紫峰」の異名を持つ筑波山をイメージし、紫系の石を貼り付けて山部分を作りました。
裏面は沖縄の白い石のみで貼り付けて、様々な自然石を貼り付けた表面と対比させています。

◼️ フレーム

両端の柱と笠置は御影石を切り出して加工したものです。フレームをしっかりさせる事で重厚感を出しました。

◼️ 管理事務所周辺

アスファルトで舗装ただけの殺風景な管理事務所周りを、自然石と植物を使ってリフォームしました。

◼️ 自然石のオブジェ

前面道路との境界に据付けたのは、御影石を切り出したオブジェです。
単なる壁にならないよう適度に穴を開けて、夜間用の照明が付いています。
３つのオブジェの間にはシャラを植え、周囲には様々な植物を植えました。
御影石と緑は相性が良く、適度に境界を演出しています。

◼️ 延段

管理事務所の玄関に至るアプローチは、自然石や石臼を組み合わせた延段としました。
単調にならないように、途中には岬灯篭を置いて、アクセントとしています。

◼️ シンボルツリー

管理事務所周辺で一番目に付く場所には、シンボルツリーとしてヤマボウシの株立ちを植えました。
ヤマボウシをより格調高く演出する為に石板を両側に据付け、円形に自然石乱貼りを仕上げました。