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和風モダン
建物と調和し、自然石を駆使した和風モダン。和風石庭を基調として立体的に構成された庭。自然石の風合いと大小の樹木の陰影が建物前後の庭を印象深いものに演出しており、曲線で描かれた動線と適切に配置されたアイストップが来訪者の気持ちを楽しませる。
【設計者より】
モダンで落ち着いた印象の建物と調和するように、和を基調としたお庭をご提案しました。
筑波石、浅間石、御影石、木の化石、蹲踞(つくばい)、石臼、玉砂利、笠間砂等、独特の風合いを持つ素材と、個性豊かな植物を組合せる事で、近年のエクステリア製品には無い空間演出をしています。
施主様にはお庭に関する全てをお任せ頂いて、様々な検討を重ねながらじっくりと長い時間をかけ、少しずつ作っていったお庭です。
◼️ 前庭
前面道路から見える前庭は、自然石と樹木を組み合わせて立体的な作りとしました。延段周辺には曲線を使い、どの角度から見ても様になるように仕上げてあります。
◼️ 延段(アプローチ)
2種類の自然石を組み合わせた延段は、緩やかなスロープで玄関へと誘います。左右を自然石と樹木、様々なオブジェが立体的に演出する為、視覚を楽しみながら歩けるようになっています。
◼️ 知足の蹲踞(つくばい)
延段の途中にはアイストップとして蹲踞を置きました。一見すると「五・隹・疋・矢」と読めますが、水を溜めておくための中央の四角い穴が漢字の「へん」や「つくり」の「口」として共有され、「吾唯足知」(われ、ただ足るを知る)と読めます。「知足の蹲踞」と呼ばれるもので、京都龍安寺にあるものが有名です。
◼️ 白と黒の石壁
延段の左右には、白と黒でそれぞれ雰囲気の異なる石壁を作りました。玄関へ至る空間を囲む目隠しとして機能しながら、二つの石壁は大きさも質感も異なり、前庭の遠近感をより印象的なものにしています。
◼️ 道標・インターホン
表札は前庭の雰囲気に合う様に、通常の物ではなくオリジナルの道標を用いました。石の道標は使う程に味が出てきます。
インターホンは御影石の石柱をくり貫いて設置しました。通常の門柱に比べて高級感が出せました。
◼️ 駐車場
ビルトインタイプのガレージ前は、自然石貼りの縁取りを施しました。道路際はワンポイントとして乱貼りを設け、車両の誘導線としても機能します。
◼️ 隣地境界
隣地境界は、一方はスクリーンとしても機能する木樹脂製フェンスの目隠し、一方はダイスギと自然石の縁取りを用いた立体的処理をして、空間をやんわりと区切っています。
◼️ 主庭
リビングから見える真正面の位置にモミジを植えて主木とし、周囲にツツジ、モッコク、ヤマモモ、ダイスギ等、様々な木を植えました。モミジの根本には押さえとして3石組、植栽帯の際には縁取りとして浅間石を連続で配置しています。浅間石の縁取りの手前は笠間砂を敷き、海に見立てています。
◼️ テラス
コの字型の建物に囲まれた空間は、3種類の自然石を組合せたテラスとしました。テラスはそれだけでも自然石の風合いを楽しむ事が出来、さらに視線を主庭へと導いて演出するガイドとしても機能しています。テラスのデザインは直線を用いたシンメトリーとし、曲線で崩した主庭と対比させています。
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