目隠しフェンスで後悔した事例と対策10選|感じ悪いと苦情が出る理由とは
目隠しフェンスを立てることで庭や室内へ視線が届きにくくなるため、プライバシー性を高めることが可能です。
外からの視線を気にせずに、庭でゆったりと過ごしたりバーベキューを楽しめたりする暮らしは魅力的ですよね。
しかし、中には目隠しフェンスを採用して後悔した方や、隣家から苦情がきて失敗したと感じた方もいるようです。
そこで今回は、目隠しフェンスで後悔した事例と対策をご紹介します。
様々なケースを事前に把握して、満足の行く外構に仕上げましょう。
コラムのポイント
・目隠しフェンスを採用したら、日当たりや圧迫感などが原因で隣家から苦情が来て後悔したという意見もあります。
・敷地の状況に合わせて目隠しフェンスの高さや施工範囲、種類などを検討することで、対策することが可能です。
・お客様だけでなく、隣家にも配慮した設計・施工をしてくれるような、施工実績が豊富な外構業者に依頼しましょう。
目隠しフェンスがある家は感じが悪いのか
※弊社の施工事例ではありません。
目隠しフェンスによって敷地内が全く見えない家は感じが悪いとの意見を見かることがあります。
次のような理由で、目隠しフェンスにマイナスな印象を持っている方もいるようです。
・隣家から大きな音がするけど、敷地内で何をしているのか分からない
・どのような人が暮らしているのか全く見えなくて不安になる‥
隣家に住んでいる人の情報が全くないと、不審に思われるかもしれません。
反対に、最低限の近所付き合いがあって近隣に迷惑をかけていなければ、目隠しフェンスを立てていても感じが悪いと思われる可能性は低いです。
ただし、目隠しフェンスの範囲や施工方法によっては、気付かぬ内に隣家に迷惑をかけている場合もあります。
近隣の方に「感じが悪い」という印象を与えないために、次章で目隠しフェンスの失敗例と対策をチェックしましょう。
目隠しフェンスで後悔した事例と対策10選
目隠しフェンスで後悔した事例と対策をご紹介します。
①日当たりが悪くなったと苦情がきた
目隠しフェンスを立てたら、隣家から「日当たりが悪くなった」と苦情がきた事例です。
日当たりが見込める方角に高い目隠しフェンスが立つと、家や庭が暗くなるケースがあります。
苦情によって隣家との関係性も悪化しかねませんので、施工前に注意が必要です。
【対策】
自宅の日当たりだけでなく、隣家への影響も考慮して目隠しフェンスの種類や高さを決めましょう。
パネルタイプの目隠しフェンスなら光を通すため、日当たりには影響しにくいです。
また、外からの視線が気にならない最小限の高さのフェンスにすることで、隣家の日射が確保できるケースもあります。
外構業者に日当たりを考慮したフェンスの高さを提案してもらいましょう。
②圧迫感・閉塞感が出たと言われた
目隠しフェンスを立てたら、隣家から「圧迫感や閉塞感が出た」と言われた事例です。
視線を遮ることができる目隠しフェンスは、壁のような存在感があります。
隣家からすると、高い目隠しフェンスが立ったことで庭が狭くなったと感じることもあるため注意しましょう。
【対策】
目隠しフェンスの高さと色によって、圧迫感や閉塞感が出やすくなります。
必要以上の高さの目隠しフェンスを立てることは避け、明るめの色味を選ぶことで対策が可能です。
また、目隠しフェンスの施工範囲を限定させることで、圧迫感を軽減できるケースもあります。
こちらは目線が気になる庭の正面にだけ目隠しフェンスを施工し、その他の空間は植栽などで緩やかに視線を遮った事例です。
隣家への影響も考えながら、目隠しフェンスの高さ・種類・範囲を検討してみてくださいね。
③道路への見通しが悪くなったと言われた
目隠しフェンスが立ったことで「道路への見通しが悪くなった」と言われた事例です。
道路が見えにくいと車が来ていることが分からず、出入りしにくいと感じることもあります。
毎日車を使う場合はストレスに感じやすいため、事前に配慮してトラブルにつながらないようにしましょう。
【対策】
隣家の駐車スペースやアプローチの周辺に目隠しフェンスを立てる場合は、高さや範囲などに配慮しましょう。
特に、車通りが多い道路に接する敷地などは見通しが悪いと危険です。
敷地の形状や立地によって隣家への影響は異なりますので、外構業者に現地を見て判断してもらうことをおすすめします。
④強風時に倒れてトラブルにつながった
置き型の目隠しフェンスを採用したら、強風時に倒れてトラブルにつながった事例です。
隣家のフェンスや車に当たってキズをつけてしまい、置き型フェンスを選んで後悔したという方もいます。
手軽に採用できる置き型の目隠しフェンスは後付けする際に検討する方も多いですが、耐風性に劣る商品もあるため注意が必要です。
【対策】
耐風性を考えて、定着性のある目隠しフェンスの採用をおすすめします。
特に、背の高い目隠しフェンスは風の影響を受けやすいため、転倒するリスクも高いです。
また、天然木のフェンスはメンテナンスをしないと傷みやすく、劣化によって倒れてしまうこともあります。
アルミや樹脂など耐久性の高い素材を選ぶことで、対策できますので検討してみてくださいね。
⑤中途半端な高さで目隠しにならなかった
目隠しフェンスが低すぎて視線を遮れなかったという事例です。
フェンス自体は目隠し機能を持っていても、高さが足りないと全く意味がありません。
また、施工範囲のミスによって目隠しできなかったという失敗例もあります。
【対策】
一般的に、地面から1.8~2.0ⅿ程度の高さのフェンスを採用すると、通行人や隣地からの目線が遮ることができます。
ただし、状況によってケースバイケースですので、ご自宅・隣家・道路の状況に合わせて高さを考えることがポイントです。
庭のウッドデッキに目線が届かないようにしたいなら、少し高めのフェンスにするなど、目的に応じて検討しましょう。
⑥敷地内の日当たり・風通しが悪くなった
目隠しフェンスを採用したら、日当たりや風通しが悪くなったと後悔した方もいます。
日当たりや風通しが悪いと水はけが悪くジメジメとした庭になり、芝などの植物も育ちにくいです。
庭の快適性を高めるためには、視線対策だけでなく採光・採風も考慮しましょう。
【対策】
フェンス同士に隙間があるデザインの目隠しフェンスを選べば、光や風を取り込みやすくなります。
光や風を通しやすく、目隠しとしても機能するスクリーンも1つの選択肢です。
目隠しフェンスの施工範囲を限定させることも、採光・採風を確保するための対策として有効です。
⑦思ったよりも費用がかかった
目隠しフェンスを敷地全体に採用したら、思ったよりも費用がかかって後悔した事例です。
外からの目線が気になる箇所は限定されている敷地が多いため、全範囲への施工は不要なケースも少なくありません。
【対策】
現地へ足を運んで目線が気になる箇所を確認し、目隠しフェンスの施工範囲を限定させることで費用を抑えることが可能です。
また、フェンスの代わりに植栽を取り入れて目隠しすることで、コストカットできるケースもあります。
外構業者に様々な選択肢を提案してもらい、コストと機能性のどちらも満足できる目隠しフェンスを選びましょう。
⑧木製フェンスにしたらメンテナンスが大変だった
木製フェンスを採用したらメンテナンスが大変で後悔した事例です。
天然木のフェンスは日常的に汚れを落としたり、定期的に塗装したりするなどのメンテナンスが必要なため、手間に感じる方もいるかもしれません。
【対策】
木製フェンスを採用するなら、事前にメンテナンス方法を外構業者に確認しておきましょう。
メンテナンスをしないと木製フェンスの劣化は早まるため、お手入れする時間がない方にはおすすめしません。
耐久性が高く基本的にメンテナンスフリーなアルミ製や樹脂製のフェンスも検討してみてくださいね。
⑨建物・外構とデザインが合わなかった
費用や機能性を重視して目隠しフェンスを採用したら、建物や外構のデザインと調和しなくて後悔した事例です。
高さのある目隠しフェンスは存在感があり、広範囲に施工する場合は外構デザインに大きく影響します。
フェンス単体のデザイン性は気に入っていても、全体との統一性がないとおしゃれに見えないこともあるため注意ましょう。
【対策】
建物の外観に合わせて目隠しフェンスのデザインを選ぶことがポイントです。
例えば、可愛らしい洋風な建物には、スタイリッシュなアルミよりも木目調の目隠しフェンスの方が相性が良いですよね。
耐久性を考慮してアルミを採用したい場合は、シルバーよりもブラウンを選んだ方が、洋風な外観に馴染むかもしれません。
トータル的なバランスを見ながら、目隠しフェンスを選んでみてくださいね。
⑩フェンス内の外構デザインが全く見えなくなった
庭やアプローチのデザイン性にこだわったのに、目隠しフェンスをつけたことで外から全く見えなくなって後悔したという事例です。
目隠しとしては機能していますが、外構全体のデザイン性をもっと考えればよかったと後悔する方もいます。
【対策】
目隠しフェンスを施工する部分を限定させるセミクローズ外構をおすすめします。
「見せる空間」と「隠す空間」を明確にすることで、敷地内のプライバシーは確保しつつも、外観のデザイン性を高めることが可能です。
目隠しフェンスを採用した、セミクローズ外構の住まいをご紹介します。
駐車スペースやアプローチは目線が通る「見せる空間」としました。
デザイン性の高い造作門柱が建物と調和したおしゃれな外観デザインです。
一方で、目隠ししたいウッドデッキ周りは植栽とフェンスで囲んでいます。
3方向を目隠しフェンスで囲んでいるため、隣家や道路からの視線が気にならず、プライベートな時間を楽しむことができる空間です。
目隠しフェンスのトラブル・失敗を防ぐためのポイント
目隠しフェンスでトラブルや失敗を防ぐためのポイントをご紹介します。
近隣トラブルは事前のコミュニケーションが大切
目隠しフェンスに対する隣家からの苦情を防ぐためには、事前のコミュニケーションが大切です。
打合せ段階で隣家に目隠しフェンスを立てる旨を話し、施工範囲・高さ・デザインなどを伝えて了承を得ることで、トラブルを防ぎやすくなります。
説明が難しい場合は外構業者にも同席してもらい、日当たりへの影響なども事前に話しておくと安心です。
視線を遮りたい箇所を明確にする
視線を遮りたい箇所を明確にすることで、目隠しフェンスの適切な施工範囲や高さを考えることができます。
室内や庭など、ご家庭によって目隠ししたい箇所は異なりますよね。
また、隣家からの目線は気にならないため、道路側だけ目隠ししたいというケースもあります。
お住まいの状況やライフスタイルに合わせて、目隠しフェンスの仕様を検討しましょう。
日当たり・風通し・デザイン性のシミュレーションをする
目隠しフェンスを採用することで、日当たりや風通しが悪くなったり、圧迫感を感じたりするケースも少なくありません。
ご自宅だけでなく、隣家にも悪影響を及ぼす可能性もあるため、事前のシミュレーションが大切です。
外構業者に日射を考慮したフェンスの高さを提案してもらったり、実際に外構の展示場などで仕上がりを確認したりする方法がおすすめです。
つくばガーデンの展示場では、実際に目隠しフェンスの施工例をご確認いただけます。
バリエーション豊かな目隠しフェンスをご覧いただけますので、ぜひお気軽にお越しくださいませ。
まとめ
目隠しフェンスを採用することで、お住まいのプライバシー性を高めることができます。
しかし、目隠しフェンスの施工によっては近隣トラブルにつながる可能性もあるため注意しなければなりません。
事前にコミュニケーションを取ったり、隣家に配慮して施工したりすることで対策できますので、信頼できる外構業者に相談しましょう。
つくばガーデンは、お庭の専門店として培った技術とノウハウを活かした外構・エクステリアをご提案する、エクステリアの専門業者です。
経験豊富なスタッフがお客様のご要望をお伺いし、お客様や近隣にお住まいの方へ配慮した外構の提案と施工をいたします。
イオンモールつくば内に展示場がございますので、ぜひお気軽にお立ち寄り、ご相談ください。