庭の防犯対策10選|空き巣が好む庭の特徴と効果的な外構アイテムをご紹介
庭の防犯対策は建物内への侵入を防ぐだけでなく、そもそも「空き巣に狙われにくい家」にすることが可能です。
では、どのようにすれば空き巣が狙わない庭をつくることができるのでしょうか。
今回は、空き巣が好む庭の特徴と庭の防犯対策に効果的な方法を解説します。
外構の実例を交えながら、防犯に役立つ外構アイテムもご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
コラムのポイント
・空き巣は、敷地へ侵入しても気付かれにくいような、手入れがされていなくて隠れやすい庭を狙います。
・目線が通る外構デザインを採用したり、センサーライトや防犯砂利などのアイテムを取り入れたりして対策することがポイントです。
・敷地や建物によって効果的な防犯対策は異なるため、実績豊富な外構業者に相談することをおすすめします。
空き巣が好む庭の特徴とは
まずは、空き巣が好む庭の特徴を確認しましょう。
庭の手入れがされていない
手入れがされていない庭は、空き巣に狙われやすくなります。
なぜなら、「家に手をかけていないなら防犯意識も低いだろう」と不審者に思われるからです。
雑草が生えっぱなしで、建物周りに不要なものが置きっぱなしになっている住まいは注意しなければなりません。
これから外構工事をするなら、防草シートなどで雑草対策をしたり物置を置いたりして、庭を手入れしやすい環境を整えることをおすすめします。
植栽が生い茂っていて隠れられる
庭木を手入れせずに生い茂っている状態の家も、空き巣に狙われやすくなります。
なぜなら、植栽が目隠し代わりになるため、敷地内に侵入しても周囲の人に目撃されにくいからです。
不審者が建物内に侵入するには時間がかかるため、目隠しがある家の方が作業がしやすく、空き巣の成功率が高まります。
植栽を庭に採用するなら、定期的に手入れするように心掛けることが大切です。
塀などで囲まれていて道路から庭が見えない
塀で囲まれている庭も、植栽と同様に目隠しとなるため、空き巣にとって好都合です。
高い塀は不審者の侵入を防ぎやすいというメリットがある反面、1度侵入されると道路からは見えないというデメリットもあります。
道路からの死角をなるべくつくらないことが、庭の防犯性を高めるためのポイントです。
家へ侵入するための足場となる物が置いてある
室内へ侵入するための「足場」となる物が置いてある家も狙われやすいです。
脚立を使ったり庭木に上ったりするだけでなく、エアコンなどの室外機やカーポートを足場にされるケースも少なくありません。
片付けられるものは外に出しっぱなしにせず、動かせないものは建築や外構工事の際に配置を工夫することがポイントです。
夜間に家の周りが真っ暗になる
家の周りに照明がない家は、夜間に狙われやすくなります。
なぜなら、敷地が真っ暗だと侵入しても周囲から気付かれにくいからです。
空き巣は昼間に下見をして、住人が寝静まった深夜に実行するケースもありますので、夜間の対策もしておきましょう。
庭の防犯対策に効果的な方法と外構アイテム
庭の防犯対策に効果的な方法と、おすすめの外構アイテムをご紹介します。
①家の中は隠して敷地は見通しを良くする
家の中は見えないようにしてプライバシー性を高めつつ、敷地は適度に見通せるような外構にすることをおすすめします。
視界が通るようなフェンスを施工し、背の低い庭木や塀を採用することで、道路からの見通しが良い庭をつくることが可能です。
庭への目線を遮りたい場合は、敷地全体ではなく部分的に目隠しフェンスなどを立てることをおすすめします。
こちらの事例は、プライバシーを保ちたい庭・玄関周りにフェンスやスクリーン、植栽を採用して目隠しした事例です。
完全に視界を遮っているわけではありませんが、一般の通行人に対しては目隠しとしての役割を果たします。
緩やかに視線対策をしつつも死角をつくらないことで、空き巣の侵入対策に効果的です。
②庭木・雑草の手入れをしやすい工夫をする
庭木や雑草が伸びっぱなしにならないような庭づくりをすることも大切です。
例えば、成長が緩やかで葉がついても視線が通るような庭木なら、こまめに手入れをしなくても問題ありません。
また、敷地をコンクリート敷きにしたり砂利の下に防草シートを施工したりすることで、雑草対策が可能です。
こまめにお手入れできなくても、しっかりと管理していることが不審者に伝わるような庭をつくり、狙われにくい家にしましょう。
雑草対策の具体的な方法については、こちらのコラムで詳しく解説しております。
▷関連コラム:雑草対策10選|メリット・デメリットや失敗を防ぐポイントをチェック
③家の周りに防犯砂利を敷く
※弊社の施工事例ではありません。
家の周りに防犯砂利を敷く方法です。
防犯砂利とは、通常の砂利と比べて踏むと大きな音が鳴る砂利のことで、不審者が侵入したときに気付きやすくなります。
建物の影に身を潜めることができても、移動するたびに大きな音が鳴る庭は、空き巣からすると嫌ですよね。
特に、建物脇や裏手側は道路からの死角になることが多いため、音による防犯対策が効果的です。
④センサーライトを設置する
センサーライトを採用して、夜間の防犯対策をしましょう。
人が近づくと電気がつくセンサーライトは、侵入した不審者に気付きやすいです。
また、チカチカと点灯するセンサーライトの場合、空き巣を焦らせたり驚かせたりする効果もあります。
防犯目的のセンサーライトは、勝手口や侵入可能な大きさの窓の付近、死角になる箇所などに採用することをおすすめします。
⑤防犯カメラを設置する
防犯カメラを設置することも防犯対策の1つです。
カメラがあることで防犯意識が高いことを不審者に印象付けられるため、狙われにくくなるケースも少なくありません・
万が一、不審者に侵入されても録画ができていれば、後からチェックして証拠となります。
不審者に防犯カメラの存在を気付かせることができるような目立つ場所、かつ空き巣が侵入している所をしっかり録画できる場所に設置しましょう。
⑥夜間に敷地全体を照明で照らす
防犯用のセンサーライトだけでなく、夜間に敷地全体を照らすような照明計画を取り入れることもポイントです。
上の画像のように、夜間でも敷地内の見通しが良い家なら、空き巣に狙われにくくなります。
防犯性を高めるだけでなく、帰宅時や来客の際にも庭が明るいと足元が見やすいため、安全性が高まる点もメリットです。
▷関連コラム:外構をおしゃれにライトアップする5つのコツ|美しいライティング事例も紹介
⑦セミクローズ外構で侵入を防止しつつ目線が通るようにする
不審者の侵入を防ぎつつ、目線が通る庭をつくりたいなら、セミクローズ外構をおすすめします。
セミクローズ外構とは、部分的に塀やフェンスなどで敷地を囲む外構のことです。
▷関連コラム:おしゃれなセミクローズ外構の施工例|オープン外構・クローズ外構との違いも
こちらの事例は、駐車スペースをオープンにして、庭やアプローチは生垣などで囲ったセミクローズ外構です。
生垣や門扉で侵入は防ぎつつも、敷地全体を塀で囲まないことで敷地内へ目線が通るようにしました。
また、玄関や大きな窓の前を通らないと建物へ近づけないため、空き巣が侵入を嫌がる可能性が高いです。
⑧カーポートをバルコニーから離す
カーポートをバルコニーから離して配置し、侵入を防ぐこともポイントです。
バルコニーとカーポートが隣接していると、足場にされて簡単に室内へ侵入されてしまいます。
腰壁で囲まれたバルコニーはしゃがめば隠れられるため、多少侵入に時間がかかっても気付きにくい点も狙われやすい理由です。
建物計画時から駐車場の配置を考え、カーポートとバルコニーの位置関係を決めましょう。
⑨物置・室外機と窓の位置を工夫する
物置やエアコンの室外機は窓との距離を意識して設置場所を決めることをおすすめします。
カーポートと同様に、物置や室外機も窓から侵入する際の足場にされてしまうからです。
位置が近くなる場合は、窓自体の防犯性を高めるなど、建物と外構の連携を取って対策しましょう。
⑩ホームセキュリティに加入する
ホームセキュリティに加入する方法もあります。
防犯カメラやセンサーの設置、万が一の事態には駆けつけてくれるなど、住まいと家族を守ってくれる様々なサービスを受けることが可能です。
また、ホームセキュリティ加入済みのシールを貼ることで、不審者に対する警告にもなります。
他の対策と異なり、ランニングコストがかかる対策ですので、費用対効果を考えながら加入を検討してみてくださいね。
まとめ
建物だけでなく外構も防犯対策をすることで、空き巣に狙われにくく侵入されにくい家にすることができます。
様々な方法で対策が可能ですので、今回ご紹介したアイデアを参考にしてみてくださいね。
また、敷地や建物の状況に合わせた防犯対策を提案してくれるような、実績豊富な外構業者に相談することも大切です。
庭周りも防犯性を強化して、安全に暮らせる住まいづくりをしましょう。
つくばガーデンは、お庭の専門店として培った技術とノウハウを活かした外構・エクステリアをご提案する、エクステリアの専門業者です。
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